地球の病状を診断する

国語で『一秒が一年をこわす』という説明文の学習を行っています。教科書上巻最後の学習であり、この学習も既に終盤です。
3時間ほどかけて説明文本文を読む学習を行った後、現在はその発展学習を行っています。
本文に次の箇所があります。

このままの活動を人類が続けていれば、地球の環境は悪くなる一方で、その結果、人類が永遠に生きていけるかどうかさえあやぶまれているのである。言いかえれば、わたしたちの生活を支えている便利さと引きかえに、地球が重い病気にかかり、最終的には人類自身に、大きなわざわいがおよぼうとしているということができる。

本文の学習から発展学習へと進むために以下の課題を設定しました。

本文には、地球が病気にかかっているとありますが、地球の病状は次のうち、どの程度なのでしょう。
A 入院して治療すれば治る
B 今すぐに大手術が必要である(その結果、治るかどうかは分からない)
C すでに手遅れの状態である
診断結果とその根拠をノートに書きなさい。

子供たちの診断結果は次の通りでした。

A 入院して治療すれば治る(2名)
B 今すぐ大手術が必要である(17名)
C すでに手遅れである(13名)

自分と違う診断結果に反論してごらんなさい。

「Aに反論します。教科書には『重い病気』と書いてあります。入院して普通の治療をして治る状態ではないと思います。」
「ぼくもそう思います。教科書には『悪くなる一方』と書いてあるから、すでに手遅れだと思います。」
「Cに反論します。Cの人は『すでに手遅れである』というけれど、教科書には『このままの活動を人類が続けていれば』と書いてあります。人類が変われば地球の環境も変わると思います。」
「私もCに反論します。『あやぶまれている』というのは、危ないと予想されているということだから、まだ手遅れの状態ではないと思います。」
「『大きなわざわいがおよぼうとしている』ということは、まだおよんでいないということだから、何とかなると思います。」

このような討論の後、再度診断結果をノートに書かせたところ、それぞれの人数は次のように変わりました。

A 入院して治療すれば治る(2名→2名)
B 今すぐ大手術が必要である(17名→23名)
C すでに手遅れである(13名→7名)

今、きみたちは教科書にある伊藤和明さんの文章を根拠に地球の病状を診断しました。伊藤さんの文章の中には環境問題の具体例がいくつ書かれていましたか(「四つ」という子供たちの声)。そう、前に勉強したとおり、次の四つでしたね。
・森林破壊
・動物の絶滅
・水や大気の汚染
・地球温暖化
それぞれの環境問題がどの程度の状態であるのか。教科書に書かれている以外の問題はないのか。教科書を読んだだけでは分かりません。教科書だけでは、地球の病状を診断するための情報が足りないのです。どうしますか。

子供たちからは、
「図書館で調べる」
「インターネットを使って調べる」
という方法が提案されました。
5年前に5年生を担任したときにも、私は同様の授業をしました。ただ、5年前とは大きく変わったことが一つあります。それは、インターネットという情報収集手段が子供たちの目の前にあるということです。
今、子供たちは図書館やコンピュータ室で情報収集を行っているところです。