『森へ』(その2)

〜前号の続き〜

ほとんどの子供たちが、「順序の違い」に気付いてきます。しかし、それぞれがどのような順序で書かれているのかまでは気付くことができません。しかし、あゆみさんから、次のような発言がありました。
「Aは最後まで読まないと、筆者がどこにいるのかが分からないけれど、Cは最初にどこにいるのかが書いてある」
私が話します。

そう、Aは「部分→全体」の順、Cは「全体→部分」の順で書かれているのです。どちらの文章が好きですか。

こんどは、意見が割れました。Cを選択した子供も相当数いたのです。これは好みの問題ですから、どちらがよいということはありません。しかし、理由は聞いてみるべきでしょう。子供たちはそれぞれ、次のように理由を述べました。
「私はCの方が好きです。なぜなら、Cは最初にどこにいるかが書かれているから、その先を安心して読めるからです。」
「ぼくはAが好きです。Aは最後まで『ここはどこなんだろう』という楽しみをもって読めるからです。」
それぞれ、納得です。

スケッチって知っているでしょう。風景などを絵に描くことですね。でも、この文章のように言葉でスケッチすることもできるのです。このような言葉でスケッチした文章のことを描写文と言います。今日、きみたちは二つのことを学びました。
・描写文を書くときには、過去形だけでなく、現在形を織り交ぜながら書くと、臨場感のある文章になる。
・描写文を書くときには、「部分→全体」の順で書くこともできるし、「全体→部分」の順で書くこともできる。
さっき、君たちが理由を言ってくれたように、それぞれ効果が違う。

次の時間は、具体的な描写表現を学ばせたいと考えています。
うまいことに、明日は全校角田登山。帰ってきたら、学んだ描写表現を使って、文章を書かせてみることにしましょう。