Can I borrow your pencil?

〜前号より〜

いよいよ、この時間初めて学習する会話の登場です。ジェニーさんと私とでデモンストレーションを示します。

ジェニーさん:Can I borrow your pencil?
私:Sure!

子供たちに問います。

どんな内容の会話だったと思いますか。日本語で言ってごらんなさい。

「ジェニーさんが、『鉛筆を貸して』と言って、先生が『いいよ』と言った。」
その通り。英語の意味は分からなくとも、二人の動作さえしっかりと見ていれば、推測できます。
このように、一つの場面と会話文が対応していくことが大切なのです。canは「可能」を表す助動詞、borrowは「借りる」などと、一つ一つ日本語訳しながら意味を考えてしまうのは悪しき英語教育の伝統。まずは「このようなときには、このように言うのだ」ということを感覚的につかむことです。

ジェニーさんと私が役割を交代して、もう一度やって見せました。

私:Can I borrow your eraser?
ジェニーさん:Of course!

答えるときは、“Sure!”でも“Of course!”でもよいことを教えます。
続いて、子供たちを向かい合わせ、役割を決めて上の会話を練習させました。ジェニーさんが、子供たちに文房具カードを見せます。質問する側の子は、そのカードを見ながら“Can I borrow your ruler?”と問い、答える側の子は“Sure! (Of course!)”と答えるのです。

Make groups.
Take out your pencil, eraser, ruler and pencil case on your desk.

私に指示された四つの文房具を机の上に出し、この時間のメインゲームが始まります。四つの文房具は、どれが誰の物か分からないように混ぜておきます。

【班対抗借り物ゲーム】
・ 班の中で順番を決め、最初の子供がジェニーさんのところへいく。
・ジェニーさんが最初の子供たち8名にカードを見せる。
・子供はカードの絵を見て、自分以外の班にそれを借りに行く。
・早くその文房具をジェニーさんのところへ持ってきた子が1ポイントをゲット。
・5ポイントを先取した班の優勝。

ルール自体は単純ですが、やることはそれほど簡単ではありません。例えば、鉛筆を借りてくるには、二つの会話が必要となるからです。

・その鉛筆が誰の物かを聞く。
・誰の物か分かったら、その子に「貸してくれる?」と頼む。

つまり、ゲームの中では、必然的に次のような会話が行われることになります。

Whose pencil is this?
It's mine.(鉛筆の持ち主が答える)
Can I borrow your pencil?
Sure.(鉛筆の持ち主が答える)

これで、ようやくジェニーさんのところへモノを届けることができるわけです。
難しいかなと思えた、このゲーム。かなりのエキサイトでした。結果、7班の優勝。Congratulations!