『やまなし』(その3)

昨日は、学習参観・学級懇談会においでいただきまして、ありがとうございました。
参観授業では、「やまなし」の学習を見ていただきました。この学習に入って3時間目の学習です。過去2時間は音読学習や漢字学習に使いましたので、内容の学習に入るのはこの時間が始めてになります。
参観授業では、時間切れとなり、結論を出すことはできませんでしたが、今日の1限に続きの学習を行いました。

この物語の舞台である谷川の深さはどのくらいなのですか。ノートに書いてごらんなさい。

これが学習課題でした。子供たちのノートを見て回ると、予想通り一人一人のもっているイメージはバラバラです。四つの選択肢を黒板に書き、手を挙げさせました。
A 20〜30cm・・・4名
B 50cm・・・・・・5名
C 1m・・・・・・・12名
D もっと深い・・・・・7名

理由を発表させると、次のような意見が出されました。

・『小さな谷川』と書いてあるのだから、Dほど深くはない。
・光が谷川の底に届いている。Dのように深かったら、光は届かない。
・かわせみはそんなに深くは潜れない。
・やまなしが沈んでまた浮かぶくらいの深さだから、1mくらいだと思う。

子供たちは、「かわせみ」や「やまなし」の大きさを正しくイメージできていません。
まずは、「かわせみ」の大きさを確認しました。子供たちが使っているノートの表紙が、うまい具合にかわせみの写真だったのです。国語辞典で確認している子供もいます。かわせみは、すずめほどの大きさの鳥です。そのくちばしはせいぜい8cmくらいでしょう。
続いて「やまなし」の大きさを確認します。

頭の上に「やまなし」の大きさを作ってごらんなさい。

多くの子供たちがリンゴほどの大きさを手で作っています。「なし」と同じと考えているのでしょう。中には、スイカ大の大きさを作っている子もいます。
図書室から借りてきておいた果物図鑑を示しました。そこには、直径2cm〜8cmと記されています。サクランボくらいと考えて間違いないでしょう。その程度の大きさなのです。
ここまでが昨日の学習でした。
今日、子供たちに再度考えを確認すると・・・・。
A・・・2名
B・・・5名
C・・22名
D・・・1名
1mくらいと考える子供が増えています。しかし、友美さんが次のように発言しました。
「69ページに『あわや小さなごみからは、まっすぐなかげの棒が、ななめに水の中に並んで立ちました。』と書いてあります。かげの棒ができるくらいの深さだから、Aが正しいと思います。」
さらに、真菜さんが続きます。
「71ページに『兄さんのかには、はっきりとその青いものの先が、コンパスのように黒くとがっているのも見ました』と書いてあります。かわせみのくちばしがはっきり見えているのだから1mというのは深すぎると思います。」
多くの子供たちはAとBに考えを変えていきます。
これらの発言を受けて、次のように問いました。

この物語の中で、かにの兄弟が見たものを挙げてごらんなさい。

・クラムボン
・魚
・かわせみ
・かばの花の花びら
・光
・あわ
・かげの棒
・やまなし

谷川の底にいるかにの兄弟に、8cmほどのかわせみのくちばしが見えている。水面を流れていくかばの花びらが見えている。同じく、水面を流れていくサクランボ大の「やまなし」も見えているのです。谷川の深さはせいぜいで、20cm〜30cm。かにの大きさは君たちの小指の先くらいです。そんな小さな世界のお話なのです。

次の時間は「五月」と「十二月」、二枚の幻灯を比べながら読んでいくことになります。