今日のスピーチを迎えるまで

本日は足下の悪い中、学習参観・自然教室説明会においでいただきましてありがとうございました。
参観授業では、子供たちのスピーチをお聴きいただきます。
月曜日、参観日にスピーチをしてもらうことを子供たちに告げ、次のような手順でスピーチの構想を考えさせました。

私が変わったあの瞬間

黒板に上のように書き、そして言います。

小学校生活も残すところわずかとなりました。この6年間、君たちは大きく成長してきたはずです。1年生の頃と比べて、心も体もそして頭も、強く大きく賢くなったことでしょう。そんなあなたが大きく変わるきっかけとなった出来事を思い浮かべてください。そして、「〜の瞬間」とノートに書いてください。書けた人から先生のところへ持ってきます。

ノートを持ってきた子供から順に、黒板にも「〜の瞬間」と書かせていきました。
「え〜っ、そんなこと言われてもそんなに変わってないよ。」
という子供もいましたが、黒板に書かれた友達の例を見ながら、「あぁ、そういうことでいいのか」と次々にノートを持ってきます。
次の指示を出します。

今、君たちが決めた「瞬間」、目に見えたもの・耳に聞こえた音・鼻でかいだにおい・下で味わった味・手で触った感触・頭や心で感じたことや考えたことをできるだけたくさん箇条書きにしてごらんなさい。箇条書きが終わったら、それをもとに3段落程度の文章にします。それがスピーチのクライマックス部分になります。

子供たちは一人一人、「その瞬間」を思い浮かべながらノートに向かっていきます。ここで月曜の授業は終わりました。
火曜日。

昨日は、クライマックス部分の原稿を書いてもらいました。昨日書いたクライマックスは、自分が変わった瞬間ですよね。では、変わる前の自分はどうだったのですか。そして、今の自分はどうなっているのですか。今日は、「クライマックスの前の自分」「クライマックスの後の自分」について原稿を書きます。

上のように話し、クライマックス部分以外のスピーチ原稿に取り組ませました。
これで、スピーチ原稿の三つのパートができあがったことになります。

A 変わる瞬間の自分(クライマックス)
B 変わる前の自分(クライマックス前)
C 今の自分(クライマックス後)

これらを書いた順につなげてしまったのでは、能がありません。次のように話しました。

三つのパートをどの順で話したら、自分の言いたいことが最もよく伝わるのかを考えて順序を決めなさい。順序が決まった人から、原稿用紙にスピーチ原稿を書いていきます。

そして、水曜日。この日は、スピーチの練習です。視線・ジェスチャー・物の提示等、スピーチの効果を考えさせながら、グループ毎にスピーチを行い、友達同士、アドバイスをし合いました。
このようにして、今日のスピーチの日を迎えたのです。次の観点で子供たちのスピーチをお聴きください。

@ その子ならではの話題になっているか。
A 聞き手を引きつける組み立てになっているか。
B 声の大きさは適切か。
C 恥ずかしがらず、堂々としているか。
D 視線・ジェスチャー・声の調子・物の提示など、スピーチの効果が考えられているか。

大勢の前で緊張しながらしなければならないスピーチ。好きな人間など、ほとんどいるはずがありません。しかし、自分の思いや考えを聞き手に的確に伝える力を付けていくことは大切なことなのです。