スピーチ原稿

前号では、スピーチを終えた子供たちの感想を紹介いたしました。授業中、聞いている子供たちは友達のスピーチを聴きながら、五つの観点で評価をしていました。下に紹介するのは、子供たちの評価が高かったスピーチの原稿です(貴未さんのスピーチも高評価だったのですが、彼女には終業式に代表スピーチをしてもらうことになっていますので、その折に)。

貴大
「パチパチパチ」
ぼくは新潟中央リトルリーグの新キャプテンになりました。最初は、ぼくにこんな大役ができるかどうか不安でいっぱいでした。でも、キャプテンになったからには自分のことなんて考えているひまはありませんでした。
キャプテンとして初めての練習の時、ぼくはコーチにこう言われました。
「おまえがキャプテンなんだから、まず、おまえから声を出さなきゃだめだ!」
ぼくはこの言葉で変わりました。
さて、変わる前はどうだったかというと、副キャプテンを任されながら、声もまるで出ないだめな副キャプテンでした。ぼく自身は声を出そうと思いましたが、出ませんでした。
でも、今はちがいます。いつも自分はキャプテンなんだという自覚をもってやっていきたいと思います。

伊織
栄小学校へ来て早三年。ぼくは友達やいろいろなことをしゃべれる人がいませんでした。その人と友達になるまでは。
ある日の休み時間、ぼくはやっとその人の存在を知りました。
その人の名前は加藤拓朗君です。拓朗君は何でも相談にのってくれそうで、よくしゃべれそうな人でした。
その後は、拓朗君と遊んだり、しゃべったりしました。本当に仲がよかったです。
3月の末、ぼくはとんでもない情報を知らされてしまいました。それは拓朗君が佐渡に転校するという情報でした。ぼくは、泣きそうになりました。
4月のはじまり、拓朗君は、学校に姿を現しませんでした。佐渡に行ったからです・・・。
現在、刈屋君、坂口君、浦部君、金子君など、いっぱい友達ができました。しかし、拓朗君のことは忘れてはいません。拓朗君とは、仲のよく、気のあった友達だったからです。

真太郎
プールでの出来事は今でも覚えています。あの時、級が上がったので不安もありましたが、張り切っていました。
「よーい、はい!」
先生の合図でぼくはかべを蹴って勢いよくけのびをしました。ボコボコと水を蹴る音が聞こえます。バタ足をしながら、手をかくといつもより手応えがあります。目の前にプールの水が広がっていました。一かき、また一かきとかいていき、ついに、クロールで25m泳げました。
しばらくすると、
「君、名前は?」
と男の人が言いました。あやしいなあと思いながら名前を言うと、
「後で机の前に来てね」
と言われました。終わって、行ってみると、名前の書いたふうとうがありました。帰りの車で見てみると、「強化選手案内」という紙がありました。それは新潟市の選んだ選手を強化するプロジェクトでした。初めて泳ぎに自信がつきました。
一年生の時、ぼくは水に入るのがいやで、学校のプールの時間は、石拾いがやっとできる程度でした。それが今、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライと楽しく練習しています。
あの時のがんばりが大きな自信につながったのだと思います。

康太
ぼくは4年生でガリバーの絵を描いたとき、ジュニア展に出したのですが、佳作で奨励賞にはなりませんでした。弟も姉も奨励賞になっています。しかし、兄弟でぼくだけは奨励賞を取っていなかったので、自分は兄弟で才能がないのかなあと思って、自分の絵に自信をなくしていました。
しかし、6年。もう一度チャンス到来!「思い出のぶどう狩り」という展覧会に出した絵に奨励賞を託しました。
そして、ある日の朝、新聞を出してみると、何とそこには自分の名前がありました。優秀賞などは取れませんでしたが、奨励賞を取ることができ、自分の絵に自信がもてるようになりました。
今は、賞状をもらえる日を楽しみに待っています。多分、高学年で賞状を取ったのは、兄弟でぼくだけじゃないかと思います。

6年生です。本当はもう少し長めのスピーチに挑戦してもらいたかったのですが、2分を超えると1時間の授業でみなさんに聴いていただくことができません。長めのスピーチは、また次の機会に・・・。