再録 学級懇談会

前号に引き続き、懇談会での話です。

` 伸びる子供、四つの条件

@ ていねいであること
「ていねいである」とは例えば、次のようなことが確実にできるということです。
○線を引くときにきちんと定規を使うことができる。
○ノートするときに下敷きを使うことができる。
この二点ができているかどうかが、「ていねいさ」をみる一つの指標です。逆に言えば、この二点を徹底させることで他の面にも波及する「ていねいさ」を身に付けさせることができます。
A 継続力があること
何かができるようになる。例えば二重跳びができるようになる。このことについて、考えてみます。私たちは、努力に比例して少しずつできるようになると思いがちですが、実はそうではありません。ある時急にできるようになるのです。努力は積み重ねるしかありませんが、成長は一歩一歩目に見えるようには訪れてくれません。ある時急に訪れるのです。
毎日毎日努力を続けてなお、成長しない日が続きます。「継続力」のない子供はここであきらめます。もうすぐ成長が訪れてくれることも知らずに。
しかし「継続力」のある子供は違います。努力を続けることができるのです。ですから目を見張るような成長をすることができます。
このような人間の成長はちょうど植物が芽を出すときに似ています。毎日毎日水をやっても何の変化も見られない日々が続きます。しかし、土の中では目に見えないけれど、確実に成長をしているのです。そしてある日突然土の中から芽を出します。
人間の成長もそれと同じなのです。努力して成長が目に見えないときが一番つらいときですが、成長が訪れていないときでも、内では力が確実に蓄積されているのです。
B 挑戦意欲があること
子供たちは、体験を通して成長していきます。ですから、様々なことに進んで挑戦できる子供に成長のチャンスは多く巡ってきます。
例えば、3年生になると学級委員という役を決めます。今回「やりたい人?」と呼びかけると多数の子が立候補しました。こういうときに、進んで立候補できる子供は成長します。挑戦意欲があるからです。成長のチャンスを自分でつかもうとしているからです。
リーダー性をもった子供が学級委員をするのではありません。学級委員をすることによってリーダー性を身に付けていくのです。決して逆ではありません。
C 素直であること
これは絶対の条件です。絶対の条件ですが、@からBをクリアしている子供はたいてい素直ですので、改めて条件として加えるまでもないかもしれません。

ところで、@からCをすべて満たしていたら化け物です。逆に一つも当てはまるものがないという子供もいないでしょう。たいていの場合は一つが二つでしょう。それでいいのです。では、どうするかです。次の二つの働きかけを考えてみましょう。

A 「あなたは、挑戦意欲が足りないわね。もっといろんなことに進んで挑戦しなきゃダメじゃないの。」
B 「あなたはノートがていねいに書けているわねぇ。ていねいに書けるところがあなたの良さなのよ。これからもがんばってね。」

Aは欠点を克服する方向での働きかけなのに対し、Bは良い点をさらに伸ばそうとする方向での働きかけです。子供たちの成長にとってどちらがより効果的なのかは改めて言うまでもないでしょう。

a 鎌倉ってどこにあるの?


このタイトルだけでは何のことだか分かりませんよね。次のようなことを言いたいのです。
例えば、子供に
「源頼朝が幕府を開いた鎌倉ってどこにあるの?」
と尋ねたとします。
Aくんは即座にこう答えました。
「神奈川県にあります。」
ところが、Bくんはこう答えたのです。
「今、地図帳で調べますから、少し待ってください。」
みなさんは、子供たちにどちらのタイプを期待しますか。

またまた紙幅が尽きました。aについては次号でも続けます。