再録 学級懇談会(その4)

c 子供の行動、四つのレベル

@ 自分で判断して行動する
A 指示されて行動する
B 注意されて行動する
C 叱られて行動する

理想は@です。しかし、小学校三年生の子供です。当然のことながら、普段の生活の中では指示されたり、注意されたり、叱られたりして行動することが多くなります。しかし、私たち大人が子供に指示を出すときに、@をめざしていることを意識しているかどうかが大切なことなのです。
例えば、体育の最初の時間。子供たちはきちんと並ぶことができませんでした。私は指示を出しながら、整列させます。そして次のように言います。

よし、上手に並べました。いいかい、今度からは自分たちでこのように並ぶんだよ。

次の時間、子供たちは自分たちで並んでいます。

すごい。ちゃんと自分たちで並べたね。さすが三年生1

@を意識して指示を出し、そしてほめる。この繰り返しの中で子供たちは少しずつ@へとステップアップしていくのだと思います。

d 学年×10分
これは、小学生に期待する家庭学習の時間です。三年生なら30分ということになります。
家庭学習の最も大きなねらいは、

机に向かう習慣をつける

ということです。
ただ、これは何も個室で机に向かえと言っているわけではありません。決まった時間に、決まった場所で自分の時間を過ごすということが大切なのです。
中学生に必要な家庭学習の時間は「学年+1時間」だと言われています。かなり長時間の家庭学習が要求されるわけです。
マラソンを例にとります。普段何も走っていない人間が、「今日から毎日10kmずつ走りなさい。」と言われて10km走れるでしょうか。まず無理です。最初は1km、そして3km、やがて5kmと少しずつ距離を伸ばしていき、やっと毎日10kmが走れるようになるのです。
小学校のときにまったく学習していなかった子供に、中学校に入って「今日から2時間学習しなさい。」と言ってもできるわけがないのです。習慣というものは毎日の地道な継続によってのみ身につきます。
30分間まるまる漢字や計算に当てるということではありません。10分ほどを漢字や計算の練習に当て、残りの20分を読書や日記を書く時間に当ててもよいわけです。要は決まった時間に決まった場所で机に向かうという習慣をつけることなのです。

一口に家庭学習と言っても、それは大きく2つに分けられます。

○ 学校から与えられる宿題
○ 自分で選んだ学習を行う自主学習

一般的に低学年の家庭学習は宿題が大きな位置を占めていると言ってもよいでしょう。逆に高学年では自主学習の比率が高くなってきます。中学年は宿題だけの家庭学習から、自主学習へと変化していく過渡期なのです。
今、「自主学習しなさい」と子供たちに言っても、おそらくは何をどのようにやったらよいのかわからないでしょう。せいぜい漢字や計算のドリルをやるといったところだと思います。「自主学習とは何を学習をすればよいのか」「自主学習とはどのようにすればよいのか」といったことを子供たちに分かるように教えていくつもりでいます。