わたしと小鳥とすずと

ゴールデンウィーク明け。休み前の子供たちの中には、「学校の方が楽しいから、来ていい?」などと言ってくれる子供もいましたが、どんな連休を過ごしたのでしょうか。昨日は、一人の欠席もなく、23名、みんな元気に登校してくれました。

さて、国語の教科書に、金子みすゞの『わたしと小鳥とすずと』という詩があります。次の詩です。(最近、脚光を浴びていますので、ご存知の方も多いかと思いますが)ゴールデンウィーク前に学習しました。

わたしと小鳥とすずと
金子みすゞ

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。


実はこの詩、現在次の教科書で取り上げられています。
・光村図書 三年上
・学校図書 五年上
・教育出版 五年下
・大日本図書 六年道徳
扱われている学年も違えば、教科すら違います。
「一人一人みんな個性があるんだよ。一人一人みんな違ったよさがあるんだよ。お互いの違いを大切に、お互いの良さを見つけていこう」という方向で授業すれば、それは道徳になります。
さらに、同じ国語であっても三年生と五年生では授業のやり方は変わってきます。
この子供たちは三年生です。そして一学期です。今回はあまり難しく扱うことはしませんでした。先月の参観授業で見ていただいた『うとてとこ』のように、詩を段階的に提示しながら、詩を予想させていったのです。およそ次のような流れでした。

(一連の三行目までを黒板に書いた後)
次の行には何と書かれていると思いますか。
この連では、何と何が比べられていますか。
「わたし」と「小鳥」とどちらがいいのですか。

(一連と同様、二連の三行目までを書いた後)
次の行にはなんと書かれていると思いますか。
この連では、何と何が比べられていますか。
「わたし」と「すず」とどちらがいいのですか。

「わたし」と「小鳥」と「すず」、いちばんいいのは何ですか。
ここまで学習した後、第三連を示します。そしてみんなで音読します。

一連と二連の四行目を予想させることにより、各連で比べられている二つのものを子供たち自身が比べ、対比的にとらえることができました。また、三つの比べられているものの優劣を問うた後で三連を示すことで、金子みすゞさんが伝えたかったこの詩の主題をより効果的に読み取ることができました。
金子みすゞの詩をもう一つ。

こだまでしょうか

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。