百マス計算

『わり算』の学習が始まっています。1学期に学習するのは「12÷4」「81÷9」のように、かけ算九九に習熟してさえいれば計算することは容易です。
かけ算九九は2年生の学習ですから全員がすでに学んでいます。ただ、その習熟度にはかなり差があります。3年生の1年間を通して、基本計算については徹底して習熟させたいと考えています。
かけ算九九のような基本的な計算に習熟しているかどうかは、その後の算数の学習に大きく影響するのです。基本計算の習熟が足りなかったばかりに算数が嫌いになったり、分からなくなったりしてしまった高学年の子供たちを何人も見てきました。

では、どの程度まで習熟すればよいのでしょうか。
例えば次のような計算の答えを1問1秒程度でできるということが目安です。
8+5
12−7
4×7
「そんなの、1秒でも2秒でもいいじゃないの」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。確かに、低学年のうちは困りません。ところが、学年が進むにつれて、そうは言っていられなくなるのです。
試しに、次の計算を考えてみましょう。
234×579
通常、このような計算は筆算でやることになります。この筆算の解答を出すためには、20回以上の基本計算を繰り返す必要があります。基本計算を1問1秒程度でできれば、20秒程度で答えを出すことができます。ところが1問に5秒もかかっているようでは2分近くもかかってしまうのです。さらに20以上の基本計算のうち、どれか一つにでも誤りがあれば、正しい解答を出すことができません。4×7=?と尋ねられて「シイチがシ、シニがハチ・・・」と九九を最初から唱えていなければできないようでは困るのです。

そこで算数の時間、はじめの5分に必ず行っているのが「百マス計算」です(先月の学年懇談会の折りに少しお話しいたしましたね)。下の表をご覧ください(略)。縦と横に数字が並んでいます。縦と横の交点にその積を記入していきます。名前の通り、全部で百マスあります。目標は2分間で全問クリアすることです。4月、初めてやったときには5分以内で終えた子供はわずかに1名でした。現在は半数以上の子供が5分以内で終了します。2分15秒が我がクラスの最高タイムです。合格と言っていい数字です。

今は「かけ算」を中心にやっていますが、いずれ「たし算」「ひき算」についても同様に行っていく予定です。かつて、低学年を担任した折、3学期の参観日に親子対決を行いましたが、早さ正確さとも子供たちの圧勝でした。子供たちは鍛えれば来るほど、どんどんと伸びていくものです。