三年とうげ

先日は学習参観、講演会とご参加いただきましてありがとうございました。また、翌日の三校親善ソフトバレーボールへもご参加いただいた皆様、ご苦労様でした。

さて、国語で『三年とうげ』という物語を学習していましたが、先週、その学習を終えました。
これは、朝鮮の民話をもとにした物語です。大きく5つの場面に分かれています。音読学習の後、物語の「設定まとめ」を行いました。「設定まとめ」とは、ノートに表をかき、場面ごとに「時」「所」「人物」「出来事」をまとめていく学習です。どのように設定をまとめたのか、子供たちのノートをご覧ください。

この後、次の問いで2時間の学習を行いました。

この物語の中で、おじいさんがいちばんうれしかったのはどこでしょう。

子供たちの考えは、次の4つに分かれました。

A おじいさんは、すっかりうれしくなりました。(P87L1)
B あんまりうれしくなったので、しまいに、とうげからふもとまで、ころころころりんと、転がり落ちてしまいました。(P87L6)
C そして、けろけろけろっとした顔をして、「もう、わしの病気はなおった。百年も、二百年も、長生きができるわい。」と、にこにこわらいました。
D こうして、おじいさんは、すっかり元気になり、おばあさんと二人なかよく、幸せに、長生きしたということです。

このようなとき、四つすべてを一度に話し合わせると子供たちは混乱します。

4つの考えが出ましたが、まず、AとBについて考えます。AとBでは、どちらがうれしいのですか。

子供たちの発言です。
「『すっかりうれしくなりました』と書いてあるから、Aの方がうれしいと思います。」
「『あんまりうれしくなったので』と書いてあるから、Bの方がうれしいと思います。」
「『すっかり』より『あんまり』の方がうれしそうだから、Bだと思います。」
「Aの方は、歌を聞いてうれしくなっているけど、Bの方はたくさん転がってうれしくなっています。転がった方がうれしいはずだからBです。」

最初はA,B半々くらいだった子供たちも、この話し合いの後は圧倒的にBを支持する子供が増えました。

では、CとDではどちらがうれしいのですか。

これは、話し合いをするまでもなく、ほとんどの子供がCを支持しました。Dでは、確かに幸せに暮らしてはいるけれども、うれしいのはCの方だというわけです。Dの意見だった子供も納得しました。

さあ、二つが勝ち残りました。最終決戦です。BとCでは、どちらがうれしいのでしょう。

これも半々ほどに意見は割れました。
「Cのところには、『うれしい』という言葉は書いてありません。だから、Bの方がうれしいと思います。」
「『うれしい』とは書いていないけれど、『にこにこわらいました』と書いてあるから、これもうれしいことだと思います。」
「Bのところではまだ転がってうれしがっているだけだけれど、Cのところでは病気が治っているのだからCの方がうれしいと思います。」
実際の話し合いはもっと長く続いたのですが、およそ上のような意見が出されました。
「おじいさんは病気になっていたのだから、病気が治ったと喜んでいるCのところがいちばんうれしいはずだ」
というのが子供たちが出した最終結論です。
子供たちは、言葉を根拠に、おじいさんの心情を一所懸命に比較検討していました。大変におもしろい学習でした。

明日は秋分の日。学校は休みですが、台風が心配です。お家での過ごし方など十分に気をつけてください。