対話ゲームを楽しもう

『ちいちゃんのかげおくり』の学習が中途半端なままなのですが、わけあって、『対話』の学習をしています。

最近、子供たちのコミュニケーション能力を高める必要性について盛んに言われるようになりました。元NHKのアナウンサーの村松賢一氏はその著書『いま求められるコミュニケーション能力(明治図書)』の中で次のように書いています。

このような認識が明らかにする社会的、あるいは教育的な課題は、言うまでもなく言語中心のコミュニケーション能力の育成である。自分とは異質な他者と話し合いによって相互理解を深め、ディスカッションにより問題を解決する能力である。単純な発信能力ではない。単なる論理的表現力ではない。これからの共生の時代に必要なのは、双方向型の話し合い能力である。一方通行の主張ではない。論破ではない。お互いに知恵を出し合う対話能力である。

多々あるコミュニケーション形態の中でも、1対1での対話は、子供たちにとって最も身近なものであり、また最も基本的なものです。親子の対話、友達との対話・・・。子供たちは日常生活の中で数多くの対話を経験しているはずです。
しかし、子供たちの日常の対話を見ていると、単語の羅列だけでコミュニケーションを済ませようとしたり、相手の話を受けて話すことができず、全く話が続かなかったりいうことが多いのです。きっと、よりよい対話とは何かなどと考えたことはないのでしょう。また、どうすればよりよい対話ができるようになるのかも知らないにちがいありません。
そこでです。昨日、こんな学習をしてみました。
右の絵(略)をご覧ください。楽しそうに対話している人々が大勢描かれています。この中から好きなペアを選んで、「より長く・より楽しく」対話を続けるゲームを行いました。
ゲームは3人1組で行います。対話する2人は先攻と後攻を決めて対話ゲームを開始します。残る一人は審判となって、対話を評価するのです。対話を途切れさせた方が負けです。これを順番に行っていきます。
今回は対話の内容は問題としませんでした。より長く・より楽しく。それだけがポイントです。何よりも「対話を楽しむ」ことを味わってほしかったからです。
2時間を使いました。それでも子供たちは飽きることなくゲームを楽しんでいました。
審判となった子供たちの記録表には、次のような言葉が書かれていました。
・よくつづいてなかなかおもしろい話が出てきました。
・二人のことばがおもしろかった。
・長くつづいて楽しかった。
・あっちゃんは、おもしろい声だったし、大ちゃんは、なんかこわそうなおじさんみたいだった。
・話のなかみがけっこうおもしろかった。
・えがおでやっていて楽しそうだった。
・びっくりすることをたくさん話していた。

今度はきちんとテーマを決めて対話をし、よりよい対話についてさらに考えさせていきたいと思っています。