デパートの謎(その3)


『デパートの謎』の続きです。

デパートの食品売場はなぜみんな地下にあるのか。

これが、前の時間に?(ハテナ)として残したことでした。わざと残したのです。子供たちの調べ活動を促すためです。いろいろな調べ活動をしていくことで、子供たちの問題解決能力は高まっていきます。
私は前号に書きました。
『さて、次の社会までにどんな調べ方をしてくるかな。楽しみにしています。』
このように書いた翌日の水曜日、璃奈さん、明日香さん、亜里沙さんの3人が私の所に寄ってきて言いました。
「先生、私たちねぇ、昨日デパートに電話したんだよ。すごくドキドキした!」
「そう、すごいね。デパートの人ちゃんと答えてくれた?」
「うん、ちゃんと社会のノートに書いておいたよ。それから、自学帳にも書いてあるよ。見てね。それから、明日まで誰にも言っちゃダメだよ。」
「よし、楽しみだな。明日の社会の時間、がんばってね。」
3人の顔はとても嬉しそうに、そしてとても誇らしそうに見えました。「私たちやっちゃったんだよ」という充実感が感じられました。

そして、昨日の社会です。

調べてきた人?

こう尋ねると、先の3人を含め、8人の手が挙がりました。
「デパートに電話して聞いた」という子供が5名。「家の人に聞いた」という子供が2名。残る1名は「お母さんが、知り合いの奥さんたちに聞いて回った」と言います。
8人の子供たちをほめました。
調べた結果を聞くと、次のような報告をしてくれました。

・食料品を置くには倉庫が必要。地下にあった方が倉庫が置きやすい。(家の人に聞いた)
・トラックなどで運び込むのが楽。(家の人に聞いた)
・他の階ににおいが行かないように。(大和・三越)
・上にあると、暖かい空気が行ってしまい、食品が腐りやすい。(三越)
・地下に置いた方が、ガス・電気・水が使いやすい。(伊勢丹)

聞いている子供は「なるほど」という顔をしています。
興味深かったのは、同じ三越に聞いたのにもかかわらず、子供たちによって返ってきた答えが何種類かあったことです。答えた人が違ったのかな?
さて、これらの答えをすべて「すごい」と認めた上で、私の調査結果も子供たちに知らせました。子供たちの調査からは出てこなかった点を付け加えたのです。次です。(もちろん、実際の子供たちへの話はもっと平易な言葉で伝えましたが・・・。)

・デパートの商品の中で1F当たりの重量が最も重いのが食品である。重い物は地下に置いた方が、建物の構造上、安定しやすい。
・デパートはイギリスが発祥の地である。イギリスは地下鉄が発達しているため、食品売場を地下に置いておけば客がそのまま地下鉄に乗ることができる。イギリスのデパートのつくりが日本にもそのまま伝わった。

今度も、子供たちは「なるほど」と頷いて聞いていました。

さて、続いての問いです。

レストランが7Fにあるのはなぜか。

これについては、デパートに電話したという璃奈さん、明日香さん、亜里沙さん、智美さん、彩里さんの5人が答えてくれました。次号でお伝えします。