NO.6(1999/4/12)

詩の学習、前号の続きです。
問います。

話者が見ているものはいくつありますか。
話者に見えているものではありませんよ。話者が見ているものです。

三つと答えた子供が19名、六つと答えた子供が2名でした。
六つと答えた子供を指名し、六つを言ってもらいました。
「雲、林、みんなのほお、湖、太陽、山」

三つという人は、「この数え方はおかしい」と考えているわけだね。三つという人、反論をどうぞ。

Aくんが答えます。
「問題は『見えているもの』ではなく、『見ているもの』を聞いているのだから、六つはおかしいと思います。見ているものは、『雲』と『みんなのほお』と『太陽』で、『林』と『湖』と『山』は見えているだけです。
この翼くんの答えに、六つだと言った二人の子供も納得しました。
六つと答える子供がもっと大勢いると思ったのですが・・・。問いの二文目は不要だったのかもしれません。

さて、続いての問いです。これはおもしろい結果となりました。

今、何時頃ですか。

ノートを見て回ると、「午前5時、6時」と書いている子供と「午後5時、6時」と書いている子供に分かれています。さすがに昼頃の時刻を書いている子供はいませんでした。
朝、夕に分けて挙手してもらったところ、次のような分布となりました。
朝・・・6名
夕・・・15名
これが大人と子供の読みの違いです。
「私は夕方だと思います。太陽が山を離れて海に沈んでいこうとしているからです。」
「ぼくは朝です。太陽は山を離れてこれから昇っていくと思うからです。」
それぞれ、一生懸命に説明をしようとするのですが、すればするほど頭が混乱していく様子です。これ以上子供に任せるのは得策ではありません。私が黒板に図をかくことにしました。(略)

太陽は、東から昇って西に沈みます。もし朝であれば、太陽はAの位置にあります。夕方であれば、太陽はBの位置にあります。さあ、今太陽はどちらにあるのですか。

これでようやく、全員が朝であると納得しました。

下は、AくんとBさんの自学帳に書かれた文章です。

4/8
ぼくが心に残ったのは国語の詩です。
今日勉強したのは二つです。
一つ目は、話者は何を見ているのか。
ぼくは三つと言いました。一つ目は雲、二つ目はみんなのほお、さいごは太陽。なぜ三つなのか、のこりは見えているものだからです。
二つ目は、太陽がはなれているのは午前か午後か。ぼくは午後と言いましたが午前でした。
こんなに短いのにむずかしいです。

卯月/8
私は国語で「かがやき」の勉強をした時に、太陽が東から西に沈むということを知りました。今まで太陽のことなんか考えていませんでした。
でも、今度からは、太陽を見たら、少しだけ考えてみようと思います。
今日、学校にきて、そういうことがわかったのでよかったです。少し理科の勉強もやった気分です。まだ理科では習っていないので、少しわからなかったけれど、学校にきてよかったです。

子供たちが「学校にきてよかった」と言えるような授業を続けていきたいものです。