NO.14

次の日もクロヒョウがほえるかどうかについては考えが分かれましたね。その考えを生かして『続ガオーッ』を書きましょう。

これが『ガオーッ』最後の学習課題でした。この課題に子供たちがどうこたえたのか。いくつかを紹介します。


ライオンはうがいがおわるとまた横になり、目をつぶりました。そして、こんなことを考えました。
「あしたもほえられなかったらどうしよう。」
そして、そのままねむりにつきました。
朝になりました。ライオンはまだねています。
朝の光が木の葉にはんしゃして、動物園じゅう緑の光であふれています。もうすぐ開園時間です。この動物園の開園時間は十時です。
動物園の入り口の方ではとが飛びました。その音でライオンは目をさましました。みんなが来ないうちに声を出そうとしました。
「ファホーッ」
まだ声がよく出ません。でも、おきゃくさんも入ってきません。
ライオンは最後ののぞみをたくして歌を歌いました。
「くしにささあってだんご 三つならんでだんごだんご」
と歌ってみました。そして、最後に一声、
「ガオーッ」
声が出たのです。ライオンはよろこびました。
気になるクロヒョウはというと・・・。
朝ごはんを食べたばかりで口のまわりをぺろぺろなめています。
ライオンはクロヒョウに言いました。
「きのうはどうも。『ガオーッ』声もこのとおりもとどおりってもんよ。」
そして、団体いちばんのりの栄小4年生がライオンのおりのそばに来ました。ライオンがほえようとするととなりから、
「ガオーッ」
その声の正体はクロヒョウでした。今日もほえたのです。


三日後、小学校四年生の団体が二組来ました。ライオンはうがいをした次の日は、「ファホーッ」だったのが「ガオーッ」になったんだけど、三日目はたいへんなことに。「ガオーッ」と声が出なくなってしまいました。
開園時間になりました。四年生の団体が走って、
「ワーイ。」
「動物園だよ。」
などと大きな声でしゃべっています。
ライオンは二回目のねたふりです。
「あー申しわけない。申しわけない。」
ライオンが言いました。四年生たちは、
「ライオンはねてるよ。」
ライオンのおりのとなりから
「どうしたのですか。」
クロヒョウが言いました。
「また声が出なくなってしまったんだ。」
「またぼく。やだよー。」
「おねがいします。」
ライオンがなきながら言ったので、しかたなくクロヒョウは
「ガオーッ」
と声を出すことにしました。一分後・・・
「ガオーッ。ガオーッ。ガガガガガガオーッ。」
とってもとっても大きな声が聞こえて、四年生はいっせいに走りました。
クロヒョウは最初、「こわがっているだけじゃないか」などと言っていたけれど、本当は、心の中でお客様を楽しませなきゃと思っていたのです。
ライオンは、もう一回うがいをしました。
「ガラガラ」
次の日、声は出ました。

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