NO.20

国語辞典にはどんな順序で言葉が並んでいるのか

まずはこれが分からないことには使うことができません。
問いました。

「春」と「夏」、先に出ているのはどちらですか。

これはほとんどの子供が正解。言葉が五十音順に並んでいることは知っているようです。

「牛」と「馬」、先に出ているのはどちらですか。

これは迷う子供もいました。最初の文字が両方「う」だからです。このような場合には、二文字目で決まることを教えます。

さらにプリントを配り、次の言葉についてどちらが先に出ているかを予想し、辞書で確認する学習を行いました。

@ せいかつ せいとん(生活 整頓)
A きん ぎん(金 銀)
B せんばつ せんぱつ(選抜 先発)
C ひょう ひよう(表 費用)
D かど カード(角 カード)
E きょうか きょか(教科 許可)
F きかい きかい(機会 機械)

このプリントを学習することで、子供たちは国語辞典に隠されている七つの秘密を知ることになります。七つの秘密を黒板に書き、ノートに写させました。

@ 五十音順に出ている。
A 一字目、二字目と順に比べていく。
B 「゛」がつくと後にくる。
C 「゜」がつくものは「゛」のつくものの後にくる。
D 小さい「っ」「ょ」は大きい「つ」や「よ」の後にくる。
E 伸ばす音は、アの音と同じと考える(カード→カアド)。
F 同じ読み方の言葉は漢字の画数の少ないものが先に来る。

続いて学習したのは「言い切りの形(終止形)」についてです。
黒板に次の文を書き、ノートに写させます。

静かな朝の庭で、バラの花が美しく 咲きました。

そして、下線の言葉を調べさせました。
当然のことながら、下線の形のままでは出ていません。それぞれ「静か」「美しい」「咲く」という終止形で出ています。

言葉は、後に続く言葉によって、少しずつ変身していきます。例えば、次のようにです。
「咲かない」「咲きます」「咲く」「咲けば」「咲け」・・・
この中で、言い切りの形になっているのはどれですか。そう、「咲く」ですね。国語辞典で言葉を調べるときには、言い切りの形で調べなければならないのです。

今度も、先と同じようにプリントで練習をしてみました。下線の引いてある言葉を言いきりの形に直す練習です。

@ ぼくはさびしくなってしまった。
A このにもつは軽かった。
B 父は畑をたがやしている。
C わたしは物語の本を読んだ。
D よし、行け。
E にぎやかな祭りの日です。
F 母はおだやかに話を始めた。
G 犬がほえてとびかかってきた。

言い切りの形になおした後、国語辞典で確認を行います。まだまだ引き慣れない国語辞典ですので、ずいぶん苦労して探していたようです。

ここまでで、子供たちは二つのことを学びました。
1 七つのきまりにしたがって言葉を探すこと
2 国語辞典には「言い切りの形」で言葉が出ていること
実はもう一つ学んでおかなければならないことがあるのですが、それは次号で。