NO.21

1 七つのきまりにしたがって言葉を探すこと
2 国語辞典には「言い切りの形」で言葉が出ていること

もう一つ学んでおかなければならないこととは次です。

3 どの意味が当てはまるのかを見極める

黒板に次の文を書き、ノートに視写させました。
「紳士は、上着をかかえておりてきました。」

「かかえて」とはどんな意味ですか。自分の頭の辞典で考えてノートに書きなさい。

いろいろな「意味」が発表されました。
・両手で持つこと
・手で持つこと
・抱っこすること
・大事そうに持つこと
・脇の下に挟むこと
結構いい線行っています。発表された一つ一つの「意味」通りに私が実際にやって見せ、「かかえる」といってよいかどうかを考えさせました。

それでは、国語辞典で「かかえる」を調べます。@ABと三つくらい意味が書かれているはずです。そのすべてをノートに視写しなさい。

@ だいて持つ
A 責任のある仕事や人をもっている
B 人をやとう
左の三つがノートに書かれます。

「紳士は、上着をかかえておりてきました。」の中の「かかえる」は@〜Bのどれに当てはまりますか。(全員が@に挙手)
そうですね。同じ言葉であっても、国語辞典で調べると、意味はいくつもあることが分かります。自分が調べたいのはどの意味なのかを考えて辞典をみなければなりません。

この後、次の用例を示し、それぞれ@〜Bのどれに当てはまるのかを考えさせました。
A おみやげをいっぱいかかえる。
B 骨の折れる仕事をかかえている。
C 運転手をかかえる。

もう、子供たちは自分で国語辞典を使っていくことができるはずです。ただし、自在に使いこなせるようになるには時間が必要です。国語辞典を使いこなすということは一つの技能であり、およそ技能とは習熟の段階を経て身に付くものだからです。
では、習熟させるためにどうするのか。

ア 常に辞書を手元に置かせる
イ やたらめったら使わせる

これです。国語の授業であろうとなかろうと、常に机上には国語辞典をおいておき、分からないことが出てきたらすぐに調べられるようにしておくのです。国語辞典をしまうのは、給食時・清掃時・下校時だけにするのです。
かつて担任したある子供は、体育の時間にまで国語辞典を携行していました。この子は、私よりも遙かに速く辞典を引けるようになっていました。
国語辞典は、子供たちが手に入れた第二の脳です。存分に使いこなせるようになってほしいですね。

大人用の国語辞典を使っている子供がいます。高学年になってくると、これも使えるようになるのですが、現段階ではちょっと無理です。せっかく調べても、読めない漢字で説明してあったり、文字が細かすぎて見づらかったりするからです。こうなると、国語辞典を使うことがいやになってしまいます。使わなくなってしまいます。ご負担をおかけすることにはなりますが、是非とも今の子供の力にあった国語辞典を準備してくださるようお願いいたします。