NO.24

運動会の少し前から『カブトガニを守る』という説明文の学習をしています。
はじめは子供たちから教科書を取り上げ、私が教材文をワープロ打ちしたプリントを配って黙読させました。

読み終わった人から、気付いたことを書きなさい。

このように指示したのですが、子供のノートを見て驚きました。書かれていた内容のほとんどがカブトガニの特徴についてだったからです。わずかに4名の子供が「この文章はおかしい」と指摘していました。
実は「おかしい」と思わない方がおかしいのです。なぜなら、私は形式段落の順序をバラバラに並べ替えてプリントしたのですから。右ページのように。

このプリントは、@だけは正しいのですが、AからFまではでたらめの順序に並べてあります。プリントをはさみで切って、正しい順序に並べ直しなさい。

正しい順序を検討することによって、子供たちは文章の論理性を学ぶことができます。「文章の論理性」は説明文の学習で学ぶべき大切な事柄です。これを学ぶことによって、自分で文章を書くときにも論理性を考えることができるようになります。
全体で検討しながら、正しく並べ替えるために2時間を費やしました。4年生の子供たちにとっては、この程度の短い文章であってもそのくらいかかるのです。何しろ、一読して「おかしい」と思わない子供が大半だったのですから。
今は、各形式段落の内容を二十字以内で要約する学習をしています。その学習については次号で。

@カブトガニは、北アメリカの東海岸と、アジアの一部にしか住んでいない、めずらしい動物です。日本では、瀬戸内海の一部や九州北部などに見られます。全長およそ六十センチメートル、するどいつるぎのようなしっぽをもち、いかめしいかぶとのような頭をしています。
Aこのようなとくちょうをもつカブトガニも、今では、ずいぶん少なくなりました。海がよごれ、海岸がうめ立てられ、カブトガニのすみかがうばわれてきたからです。
B第二の理由は、食べ物が少なくてすむということです。何も食べなくても、半年以上もどろの中で生きていられるのです。
Cカブトガニは、実は、二億年もの昔から、ほとんど形を変えることもなく生き続けてきた動物です。なぜ、そんなにも長い間生き続けることができたのでしょうか。
D第一の理由は、海の底のどろの中でひっそりと生活してきたことです。そのため、てきにおそわれることが少なく、気候の大きな変化にも、えいきょうを受けなくてすんだのです。
Eそこで、カブトガニを守る運動が、岡山県笠岡市など、各地で進められるようになりました。カブトガニを守ることは、自然を守り、わたしたちのくらしを守ることにつながるのです。
F第三の理由は、たまごを数百こずつ分散して産むことです。そのため、たまごがぜんめつする心配がありません。