NO.26

土曜日は、上越教育大学附属小学校への出張のため教室を空けさせていただきました。ありがとうございました。研究会では様々な話を聞いていましたが、また懇談会の折りにでもお話しできればと思っております。

さて、『カブトガニを守る』の学習です。子供たちは次の手順を学び、各段落を要約していきます。

1 その段落の中心文を選択する。
2 中心文からキーワードを選択する。
3 中心文を決めかねるときには複数の文からキーワードを選択する。
4 最も重要なキーワードが最後にくるように20字以内の要約文を書く。

前の時間までの学習で、@〜C段落は次のように要約されました。
@ めずらしい動物であるカブトガニ。
A カブトガニが長い間生き続けてきたのはなぜ。
B 海のどろの中でのひっそりとした生活。
C 少なくて住む食べ物
D 数百こずつ分散して産むたまご。

「数百こずつ分散して産むたまご。」とD段落の要約が終わったところで、次のように指示しました。

カブトガニが産んだたまごの様子を絵に描きなさい。

子供たちのノートを見て回ったところ、子供たちの描いた絵は3パターンに分類できました。そこで典型的な絵を描いていた3名を指名し、黒板にかいてもらいました。下の絵です。

Aパターンの絵をかいていた子供が5名、Bが6名、Cが9名です。

おかしい絵はどれですか。

子供たちが発言します。
「Bの絵はおかしいと思います。教科書には『分散して』と書いてあるのに、この絵では分散していなくて固まっているからです。」
「Aの絵もおかしいと思います。分散はしているけれど、一つ一つが分散しています。教科書には『数百こずつ分散して産む』と書いてあるから違います。」
これらの意見で、全員がCの絵が正しいことに納得しました。
さらに問います。

(Cの絵を指しながら)このひとかたまりが数百個のたまごなのですよね。ところで、「数百個」というのは一体、何百個なのですか。

ここで時間になったので、休憩をとりました。休憩中も国語辞典と首っ引きで考えているみあげた子供もいました。

授業再開。
「国語辞典で調べたら、『数百個』というのは出ていなかったけれど、『数人』というのは出ていて、『三、四人あるいは五、六人』と書いてありました。だから、『数百個』というのは『三〜六百個』位だと思います。」
これで解決です。

文は単に文として読むだけでなく、このようにイメージを描きながら、事実と照応して読むことが大切になります。
(計算問題はできるけれど、文章題になると分からないという場合、多くは文章に書かれている内容を絵としてイメージできないことが原因となっているのです。)

因みに、子供たちの国語辞典には次のミニコラムがありました。

「数年」とは何年
「何年かある」ということを「数年」といいます。それでは、この「数年」はだいたい何年くらいをさすのでしょうか。みなさんは、どう思いますか。
むかし、「数年」というと七、八年の意味で使われていました。でも、その年数は、最近になって、だんだん少なくなってきているようです。わかい人の中には、二、三年だと思っている人も少なくないそうです。そんな人と、「数年」が七、八年だと思っている人が話をしても、話が合わなくなってしまうこともあります。注意しましょう。

う〜ん、日本語は難しい・・・。