NO.27

Eこのようなとくちょうをもつカブトガニも、今では、ずいぶん少なくなりました。海がよごれ、海岸がうめ立てられ、カブトガニのすみかがうばわれてきたからです。
Fそこで、カブトガニを守る運動が、岡山県笠岡市など、各地で進められるようになりました。カブトガニを守ることは、自然を守り、わたしたちのくらしを守ることにつながるのです。

この二つの段落を要約する学習で、子供たちは戸惑いを見せました。E段落、F段落共に二文からなっていますが、どちらが「中心文」なのかが判断できなかったのです。
当然です。中心文を選択するための観点をもっていないのですから。そこで次の例文を黒板にかいて考えさせました。

A今日の水泳授業は中止です。
B外は雨が降っていて寒いからです。

Aの文は「結果」、Bの文は「原因」を示す文です。ここでより大切なのは「結果」の文ですか、「原因」の文ですか。

全員が「結果」だと言います。

E段落の二文はどちらかが「原因」の文でどちらかが「結果」の文です。どっちがどっちですか。

これで解決です。子供たちは判断しました。
「一文目が中心文である。なぜなら、一文目が『結果』、二文目が『原因』だから。」

続いてF段落です。この段落も二文からなっていますが、この二つの文の関係は「原因」と「結果」ではありません。また違った観点で分析する必要があります。

F段落の二文は、どちらかが「事実」の文で、どちらかが「意見」の文です。どっちがどっちですか。

「一文目が『事実』、二文目が『意見』です。」

筆者が言いたいのはどっちですか。

当然、「意見」を述べた文の方が中心文となります。

文章を漠然と眺めていたのでは見えてこないことが、『原因と結果』『事実と意見』という分析の観点をもつことによって見えてくるのです。
この時間、子供たちは説明文を読むための二つの武器を手に入れたことになります。

さて、これですべての形式段落の要約が終わりました。
この『カブトガニを守る』で子供たちに是非考えてほしいことがもう二つあります。
その一つは・・・。

筆者は「カブトガニは〜めずらしい動物です。」と言っている。それはなぜか。

これです。
子供たちの意見は四つに分かれました。
みなさんなら、どのように答えますか