NO.33

左(略)は、子供たちが今学習している『キョウリュウをさぐる』という説明文です。
この説明文の学習で、子供たちが学ぶことの第一は文章の組み立て、いわゆる文章構成です。それぞれの段落と段落がどのような関係になっているかという文章の構成を学ぶわけです。
すでに子供たちは「改行されて一字下げになっている段落を形式段落という」ことは知っています。今回は、そこからもう一歩踏み込んで、大きなまとまりである「意味段落」という概念を学びます。
このような学習をするとき、多くの場合『段落分け』という作業を行います(みなさんもかつてやった覚えがあるでしょう?)。
しかし、今回はあえて違った方向から攻めてみました。

この『キョウリュウをさぐる』という文章は、五つの文を抜き出すことで要約できます。つまり、この文章の中には絶対に抜かすことのできない文が五つあるのです。五つの文を見つけてノートに抜き出しなさい。

こう指示しました。
みなさんなら、どの文を抜き出しますか。
(因みに「抜き出す」と言った場合、本文に書かれているとおり正確に抜き出さなければ×です。句読点一つ抜けてもいけません。テストでも、このような出題があるのですが、正確に抜き出すことができずに減点される子供が結構います。)

私は「これは、かなり高度な問いである」と考えて指示しました。一発で五つ全部を抜き出せる子供はまずいないだろうと考えていたのです(だからこそ学習する価値があるのですが)。ところが、どうしてどうして、子供たちはかなり健闘してくれました。
五つの文ですので、一つを20点として採点していきます。一発百点の子供もいました。そして80点が続出しました。

正解は次の五文です。

1 では、いったい何を手がかりにして、キョウリュウの生きていたときのすがたを知ることができるのでしょうか。
2 第一の手がかりは、キョウリュウのほねの化石です。
3 そこで、第二の手がかりになるのが、キョウリュウの化石が発見された場所です。
4 第三の手がかりは、今生きている動物です。
5 キョウリュウのすがたは、これらの手がかりをうまく組み合わせてさぐっていくのです。

1は「問いかけの文」であり、2,3,4はその問いかけにズバリと答えている文です。そして5がまとめの文ということになります。五つの文は五つの意味段落それぞれの中心文なのです。

段落分けから入るのではなく、五つの中心文を見つけることによって意味段落の学習をしたのですが、文章構成をズバリと読み取る子供たちの力にびっくりさせられた1時間でした。