NO.40

『吉四六話』という民話の学習をしています。これが今学期最後の単元となります。
教科書の吉四六話には三つの話が載せられています。まずは、三つの話それぞれを短く要約させました。次のようにです。

@ 吉四六が父をだまして柿を食べてしまった話。
A 吉四六が「六文に負けろ」と言った武士を参らせて八文払わせた話。
B 吉四六が殿様をだまして褒美をもらった話。

子供たちに問いました。

吉四六は悪人ですか。悪人だと思う人はノートに○、いや悪人ではないという人はノートに×。

子供たちの考えは次の通り。
悪人である・・・14名
悪人ではない・・・7名
ノートに理由を書かせた上で話し合いをしました。話し合いの中で、出てきたのは次のような意見です。
【悪人である】
・父をだまして柿を食べたから
・殿様をだましてもうけようとしたから
・家来もだましたから
・人をだますことは悪いことだから
・自分で柿を食べたくせに「村の若い者が」とうそをついているから
・「よいよい」と言っているのに六文にまけなかったから
【悪人ではない】
・父さんが柿をくれないのが悪い
・殿様が「だましてみよ」と言ったからだましたのだ
・吉四六は人に言われたことをやっているだけ
・武士が無理を言ったから「十二文」と言ったのだ
・吉四六は「まけてやる」とは言っていない

話し合いの後も人数の分布は
悪人である・・・15名
悪人ではない・・・6名
それほど変化がありません。そこで、次のように尋ねました。

一つ目のお話。みんなは吉四六と父親のどちらの味方をしますか。
二つ目のお話。吉四六と武士のどちらの味方をしますか。
三つ目のお話。吉四六と殿様のどちらの味方をしますか。

ほぼ全員がどの話でも「吉四六の味方をする」と言います。しめしめ。

さっき「吉四六は悪人である」と言った15名の人は立ちなさい。あなた方は悪人の味方をするのですね。

子供たちは困っています。自分たちでも「あれっ、変だな」と思ったのでしょう。

もう一度尋ねました。

吉四六は悪人ですか。

今度は全員が「悪人ではない」方に手を挙げました。

みんなは「吉四六の味方をする」と言いましたね。なぜ吉四六の味方をするのですか。

「吉四六が主人公だから」という声が圧倒的でした。もう少し違った観点からみて欲しかったのですが、ちょっと難しかったかな。

「吉四六と父親」強いのはどっち?「吉四六と武士」強いのはどっち?「吉四六と殿様」強いのはどっち?
そう、『吉四六話』は弱い立場にある吉四六がとんちを使って強い者を参らせる話なのです。だから、みんなは吉四六の味方をしたくなったんだよ。

今日、図書館で「民話」「神話」「伝説」の本というテーマで読書をしました。すてきなお話は見つかったかな?

■前号でお伝えしたアンケート結果について、早速ご感想をいただきました。

懇談会の時に話題になった「金銭教育」の件、早速アンケートにまとめていただきありがとうございます。
この結果を見て少し気になったことがありました。それは、小遣いの大半がお菓子代になっていたことです。びっくりしました。基本的には、小遣いなのだから自分の好きな物を買っていいとは思うのですが、もし、家庭でお菓子が用意されていたら、その分違う方にお金が使えるわけだし、貯金して大きな物が買えるのです。友達と遊ぶのに、お金は必要ないのではないのでしょうか。
また、もう一つ気になったのは「お金の貸し借り」「おごったりおごられたり」ということです。してはいけないと十分に分かっている子が多いわりには、その場の状況、雰囲気、誘惑、「みんながしている」ということで、流されやすいように感じました。
子供だけでなく、大人になった自分自身も流されやすい部分もあるので、再度子供と、
@ お金の大切さ
A お金の貸し借りが「金の切れ目が縁の切れ目」につながること
B おごるおごられる
C 小遣いの使いみち
について話し合いたいと思います。また、「断る勇気」の大切さなども話し合い、その上で一時中断していた小遣いの管理を再開したいと思いました。今回はもう一度考えるきっかけになりました。
ありがとうございました。