NO.45

国語『アナトール、工場へ行く』の学習をもうすぐ終えようとしています。
音読と設定まとめに4時間を使いました。以下にお伝えするのは5時間目の学習です。

物語、最初の一文をノートに視写しなさい。

次の一文です。
『ねずみのアナトールは、フランス一、幸せ者。』
全員のノートを見て回りました。正しく視写できていた子供はわずかに6名です。はじめの一字を空けていない、句読点が抜け落ちている、漢字をまちがえているといった誤りです。

物語、最後の一文を視写しなさい。

『アナトールは、今、フランス一、幸せ者なんですから。』
さすがに今度はほとんどの子供が正しく視写できました。

最初の一文と、最後の一文をノートに視写しました。気づいたことはありませんか。

当然、気づきます。双方とも「フランス一、幸せ者」という語が入っています。

このことに、気づいていた人は手を挙げなさい。

10名ほどが挙手しました。残る半数はこの時間に問われて初めて気づいたというわけです。

1場面の最初にも「フランス一、幸せ者」、8場面の最後にも「フランス一、幸せ者」と書かれています。1場面と8場面、どちらのアナトールが幸せですか。

「1場面の方が幸せ」という子供はさすがにいませんでしたが、子供たちの考えは次のように分かれ、箇条書きで示したような理由が発表されました。

【8場面の方が幸せという意見】18名
・子供たちも喜んでいるから。
・1場面より、多くのものを手に入れたから。
・チーズ試食部の部長になったから。
・1場面は家族と暮らしているだけの幸せから。
・もう人の家の食べ物をあさらなくてもよくなったから。
・「えらいねずみ、ねずみの王様」と尊敬されているから。

【どちらも同じという意見】4名
・どちらも「フランス一、幸せ者」と同じ言葉だから。
・1も8も両方同じように働いているから。
・2〜7場面に特に幸せになったところはないから。

【8場面派】が【同じ派】に反論します。
「1も8も同じように働いていると言うけれど、働き方が違います。1では人の家をあさるような軽蔑される働き方だけれど、8では人の役に立つような働き方をしています。」
「2〜7に幸せな場面はないと言うけれど、それは違います。7場面の最後をみてください。子供たちがこう言っています。『ぼくたちもほんとうにうれしいよ。だって、うちのパパは、りっぱなサラリーマンねずみになったんだもの。』これは幸せだと思います。」

話し合いの結果、【同じ派】の子供たちも納得をしました。
下は、子供たちのノートに書かれていた意見です。


8場面の方が幸せだと思う。なぜか。6,7,8場面を見ればわかる。アナトールは、商売を大はんじょうさせ、ドセットに「世界一かしこい」と言われた。このことは、お話の最後の方に書いてある。
だから、8場面の方が幸せだと思う。


8場面の方が幸せだと思う。だって、りっぱなサラリーマンになったし、「えらいねずみのアナトール、ねずみの王様、アナトール」と言われているし、食べ物もあさらないですむからだ。


8場面の方がアナトールは幸せだと思う。
なぜなら、8場面のアナトールはデュバルチーズ工場をりっぱにしたし、軽べつされたり、のけ者にされなくなったからだ。
1場面のアナトールは、人の家からものを取ってお返しをしていないから、それほど幸せではないと思う。

■明日10日が『夏休み作品展』最終日です。まだご覧になっていない方は、是非おいでください。
■13日(月)から『業間マラソン』が始まります。汗拭き用のタオルをご用意ください。