NO.52

前号でお知らせしたとおり、教育実習が始まります。正式には来週の月曜日からですが、今日の全校集会で着任式が行われました。当然のことながら、配当学年である4年生が「歓迎の言葉」を述べます。今回はAくんが代表となって、挨拶をしてくれました。

○○先生、ようこそいらっしゃいました。○○先生は、ここの卒業生だそうですが、先生が卒業してから、校舎が新しくなりました。きれいな校舎ときれいな歌声がぼくたちの自慢です。
ぼくたち四年生は人数が二十二人しかいないけれど、明るい教室です。楽しい会社もあるので、利用してください。
月に一度、ソラシド集会がありますが、来月はぼくたち四年生の発表です。今月は芸術文化会館で行われる市の音楽祭にも出ます。ぼくたちの先生の渋谷先生がギターを弾いて毎日練習をしています。
四年生のクラスのダメなところは、ハンカチ、ティッシュなどの忘れ物が多く、全校一不潔なことです。小林先生の力でぼくたちを清潔にし
てください。
これから約一か月の間、よろしくお願いします。

う〜ん、「全校一不潔」という汚名は一日も早く返上したいものですね。よろしくお願いします。

さて、展覧会に出品する作品づくりを始めています。今年度の絵の題材は『モチモチの木』です。そう、3年生の国語で勉強した物語の一場面を題材に取り上げたのです。
念のために、もう一度全文を読み聞かせました。そして、全員に尋ねました。

このお話には五つの場面がありましたね。みんななら、どの場面を絵にしたいですか。一つだけ選んで手を挙げなさい。

予想通り、全員一致。『豆太は見た』の場面です。この場面こそ、絵にするにふさわしい場面でしょう。

主人公豆太は臆病な子どもです。その豆太にじさまが言います。

「霜月の二十日のうしみつにゃぁ、モチモチの木に灯がともる。起きてて見てみろ。そりゃぁ、きれいだ。おらも、子どものころに見たことがある。死んだおまえのおとうも見たそうだ。山の神様のお祭りなんだ。それは、一人の子どもしか、見ることはできねえ。それも、勇気のある子どもだけだ。」

そして、豆太は見たのです。

みんなの目の前にある真っ白な画用紙を見なさい。今は何も描いてありません。でも、30分もするとその画用紙には22種類のモチモチの木が描かれます。教科書の挿し絵を覚えている人も、それは忘れなさい。自分が想像した木を描くのです。さあ、豆太はどんなモチモチの木を見たのでしょう。想像してごらんなさい。

子供たちの顔には緊張感が感じられます。自分がこれから描いていく作品に対する期待と不安からでしょう。

モチモチの木の根っこから描き始めます。根っこが描けたら、上に向かってずんずんと伸ばしていきましょう。鉛筆やペンは使いません。いきなり絵の具で描いていきます。

こう告げると、子供たちの緊張感は更に高まります。まさか下書きなしとは思わなかったのでしょう。
昨日は、木の幹と枝だけを描きました。既に同じ木は一本もありません。今、個性あふれる22本の木が私の手元にあります。これからこのモチモチの木に灯をともしていきます。どんな作品に仕上げてくれるのでしょうか。乞うご期待。