NO.61

昨日で個人懇談会が終了いたしました。お忙しいところわざわざおいでいただき、ありがとうございました。十分なお時間を取ることができず申し訳なく思っております。

さて、ご承知の通り、平成14年度より新学習指導要領による新教育課程が実施されます。それに伴い「総合的な学習の時間」が始まります。この学習の趣旨については、学級懇談の折りにも何度かお話しもさせていただきました。
再度紹介しますと、この学習のねらいは次の二点です。
1 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
2 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探求活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。
上のねらいに従って、平成14年度からは3,4年生で年間105時間、5,6年生では年間110時間の学習が始まるのです。
しかし、それまで何もしないでいては、この新しい学習に対応することができません。そこで、本校では今年度から試験的に10時間程度の学習を行います。

昨日、その第1時間目を実施しました。今回のテーマは「視覚障害(障碍)」です。4年生はちょっと前に国語でこの問題をテーマとした説明文の学習を行っています。その学習をきっかけとして、今回はもっと突っ込んだ追求活動をしてみたいと考えたのです。
まず、尋ねました。

みんなは実際に目の不自由な人を見たことがありますか。

17名の子供が「ある」と答え、5名は「ない」と答えました。しかし、この学習が終わるころには全員が「ある」と答えることになるはずです。なぜなら、実際に目の不自由なかたにおいでいただいてお話を聞く活動も計画しているからです。
見たことがあるという子供に、「どこで見たか」「どんなふうにしていたか」などを簡単に尋ねた後、次のように言いました。

目の不自由な人について知っていることを書きなさい。

発表されたのは次の3点でした。

・白い杖をついていた。(反射テープがついていた。杖でバランスをとっていた。)
・犬が道を教えてくれる。(しつけがされている犬で、盲導犬という。信号も判断できる犬である。)
・点字を読んでいる。(点字は普通手で読むが、道路にある点字ブロックは足で読む。)
上は、すべて子供たちの口から発表された内容です。私が予想していたよりもいろいろなことを知っていて、びっくりしました。

結構いろんなことを知っていますね。ところで、今日本には目の不自由な人が何人くらいいると思いますか。次の3つの中から選びます。
@5万人、A18万人、B35万人

5万人・・・3名
18万人・・10名
35万人・・9名
正解が35万人であることを告げると、ほとんどの子供が「思ったよりも多い」と言っていました。

さあ、この人たちが困ることってどんなことだと思いますか。自分の予想を書いてごらんなさい。

時間がなくて、すべてを発表してもらうことができなかったのですが、それでも次のようなことが発表されました。

・買い物をするときに商品が分からない。
・風呂にはいるときに困る。
・点字が読めない人もいるのではないか。
・テレビが見られない。
・すべてを手触りで判断しなくてはならない。
・盲導犬にえさをやる人がいる。
・転びそうになってしまう。
・お金がうまく出せない(識別できない)。
・家事をするときに困る。
・人ごみでぶつかる。
・車が運転できない。
・道に迷う。
・杖を人に引っ張られてしまう。

これは、目の見える子供たちが自分の頭だけで予想した事柄です。実際に目の不自由な人に聞いてきたわけではありません。
そこで、次の時間からは、アイマスクを着け、目の不自由な人の立場になって様々なことを考えてもらう予定です。お楽しみに。