NO.69

アイマスクをしての歩行、そしてガイドヘルプ。前号ではその学習に対する子供たちの声をお伝えしました。子供たちは、目が見えないことによる恐怖感や、ガイドヘルプの難しさを実感していたようです。
しかし、目の不自由な人が困ることは歩行だけではありません。そこで、月曜日と水曜日、2時間にわたって、次のような学習を行いました。
まずは、半数の子供にアイマスクを着けさせます。そして、指示します。

これから、先生が言う物を手にとって隣りの人に見せなさい。隣りの人は、合っていたら「当たり」、違っていたら「はずれ」と言って教えてやりなさい。

これは、次の順番でやりました。
消しゴム→鉛筆→赤ペン→国語の教科書→算数のノート
消しゴムくらいならば、全員が正解します。しかし問題が進み、国語の教科書くらいまでくると怪しくなってきます。国語も算数も教科書の大きさは同じだからです。ノートに至ってはほとんどの子供が分かりません。すべて同じ規格だからです。

ここまではほんの準備運動。ここからが本番の学習です。
350ml缶のビールとジュースを取り出して尋ねました。

ここに、ビールとジュースがあります。目の不自由な人はどちらがビールでどちらがジュースか区別できると思いますか。○×をカードに書きなさい。

○が9名、×が12名でした。
同じことを次の物についても尋ねていきました。○×はそれぞれ子供たちの反応です。
・同じボトルのシャンプーとリンス
○が6名、×が15名
・カセットテープのA面とB面
○が5名、×が16名
・硬貨(6種類)
○が19名、×が2名
・紙幣(3種類)
○が12名、×が9名

○をつけた子供から、理由について次のような発言がありました。
「ビールには点字がついている。」
「硬貨は穴、大きさ、重さ、周囲のギザギザから分かる。」
「お札は右下に触ると分かる印がついている。」
こんなに知っている子供がいることに驚きました。ただ、シャンプーとリンス、そしてカセットテープについては分からなかったようです。それぞれ、きちんと区別できるような工夫があることを教えました。

では、これからみなさんにもやってもらいましょう。アイマスクをしたままですべて区別できるでしょうか。5問ありますから、1問20点です。班を作って、班の中でやっていきます。

写真は、そのときの模様です。
次号では、子供たちの感想をお伝えします。