NO.80

社会科で「暖かい土地」の学習をしています。南北に長い日本の中で、新潟県は雪国として知られた土地です。そんな土地で育った子供たちにとって、南国の暮らしは未知の領域です。
今回は、パイナップルを切り口に学習を始めてみました。
「パイナップルを見たことがある人?」
全員挙手。
「パイナップルを食べたことがある人?」
またまた全員挙手。
「パイナップルが好きな人?」
今度は、数名手を挙げません。
ここまでは、笑顔で何の抵抗もなく答えていた子供たちですが、次の私の問いでどよめきました。

パイナップルは、どのようになっていますか。簡単な絵を描きなさい。

悩みながらも、何とか全員が描きました。子供たちが描いた絵は次の2パターンです。
正解は告げず(フフフ)、さらに問います。

では、パイナップルを真ん中から輪切りにすると、その断面はどのようになっているでしょうか。

またまたどよめき。なかなか笑える(失礼)絵が発表されました。一番多かったのは真ん中に穴のあいたドーナツのような絵です。やはり缶詰のパイナップルが身近なせいでしょうか。
これも答えは告げず、更に問い続けました。

パイナップルを図のように切るとします。一番甘いのはどこでしょう。

Aは0名、Bが17名、Cが4名。子供たちの常識考えればやはりBなのでしょう。この答えが圧倒的でした。これも答えは告げません(意地悪なようですが、言ったらつまらないでしょう。自分で調べるのです)。
こんな問いをするうちに、子供たちはパイナップルについて興味がわいてきます。そこで、いよいよ本題に入ります。

パイナップルを作っているのは何県でしょう。

日本では作っていないと言う子供が12名いましたが、残る9名は「沖縄県で作っている」と言います。
日本では沖縄県で作っていることを教えました(「やっと答えを言ってくれた」という子供たちの顔)。

なぜ、沖縄県で作っているのでしょう。理由を予想してノートに書きなさい。

・パイナップルは暖かい土地でしかできないから。
・雪が降らないから。
・一年の気候の変化が少ないから。
三つの予想が出されたところで時間切れ。続きは次回です。
答えを教えなかった「パイナップルの謎」、次の社会までに調べられるかな・・・。

疑問をもつ→調べてみる→解決する→新たな疑問が生まれる

この繰り返しが社会科の学習では大切なのです。

(この実践は、有田和正氏の追試です)