NO.83

野口芳宏氏の実践の修正追試です

昨日は、お忙しい中学習参観、学年懇談会においで下さいましてありがとうございました。

前号でお知らせしていたとおり、『ごんぎつね』1場面の授業を見ていただきました。
1場面を2度音読した後、尋ねます。

1場面のごんをどう思いますか。ズバリと一言でノートに書きなさい。

ノートを見て回ったところ、参観日で緊張していたのでしょうか。問題の意味を取り違えている子供がいました。ごんの行動を書いている子供がいたのです。そういう子には、次のように確認しました。
「ごんがしたことを書くのではありません。1場面のごんをあなたがどう思うかを書くのです。」
子供たちの意見はおよそ次の四つでした。
・いたずら好き
・いたずらばかりしている
・どろぼう
・悪いきつね

「いたずら好き」というのと「いたずらばかりしている」というのはにているようでちょっと違いますね。「いたずら好き」というと、なんかかわいいような感じがするし、「いたずらばかりしてる」というと、とんでもないきつねという感じがします。
「どろぼう」「悪い」というのは、もうとんでもないですね。
では尋ねます。
1場面のごんは「とんでもない悪ぎつねである」と思う人ノートに○、「いや、そんなことはない」と思う人はノートに×。

子供たちの反応はほぼ、私の予想通りでした。次のようにです。

【とんでもない悪ぎつねである】3名
・お百姓さんが困るようないたずらをしているから。
・村の人たちも困っているから
・挿し絵の絵が悪そうだから。

【そんなことはない】18名
・ごんはひとりぼっちで、ストレスが溜まっているだけ。いたずらをしてストレスを発散しているのだ。
・ひとりぐらしで腹がへっているのだから仕方がない。
・ちょいといたずらをしているだけ。
・うなぎをとったけど、ふりすてようとしている。
・いたずらは少ししかしていないから。
・うなぎがごんの首にまきついたから、あれはうなぎが悪い。

いまのところ、人数も意見の数も後者が圧倒してます。

「いたずらは少ししかしていない」という意見がありました。お尋ねします。1場面の中でごんはいくつのいたずらをしていますか。数字をノートに書きなさい。

1,4,5と三つの考えが出されましたが、1個と答えた子供たちは読み落とし。5個と答えた子供は兵十に対するいたずらを二つに分けて数えていました。一つ一つリストアップしていったところ、次の四つにまとまりました。

・いもをほり散らかした
・菜種がらに火をつけた
・とんがらしをむしり取った
・兵十の魚やうなぎをとった

ごんのしたいたずらはこの四つでいいですね。

と確認すると、Aくんが「ちがう」と声を出しました。
「45ページには、『〜とんがらしをむしり取っていったり、いろんなことをしました』と書いてあるから、他にももっとやっていると思います。」
他の子供たちもアッという顔で聞いています。

すばらしい。そのとおりだね。『いろんなことをしました』と書いてある。だから、君たちの数えた四つのいたずらは、いろんないたずらの例なんだ。これでも、まだごんは少ししかいたずらをしていないのですか。

子供たちは首を振ります。

今の段階で、もう一度お尋ねします。○×をノートに書く。

今度は、なんと○が18名。×が3名となりました。まるっきり逆転したわけです。

更に問います。

ごんは、人間でいうと何歳くらいですか。数字をノートに書く。

いろいろな数字が発表されましたが、大人か子供かで分けてきくと、次のような結果となりました。
「子供である」11名
「大人である」10名
ここでちょうど時間切れ。理由を考えてくるように告げて授業を終わりました。さて、みなさんは、どちらだと思いますか。