NO.85

前の時間は、1場面のごんが「とんでもない悪ぎつね」であることを学習しました。
子供たちに尋ねます。

ごんは、最後まで「とんでもない悪ぎつね」ですか。そうだと思う人はノートに○、ちがうと思う人はノートに×。

アッという間に書き終わります。そして当然のように全員が×をつけています。

そうですね。では、ごんが「とんでもない悪ぎつね」でなくなったのはどこですか。教科書に線を引きなさい。

「読み」の学習は常に文章をよりどころとしなければなりません。漠然とした自分の感想とかイメージを頼りにしていてはいつまで経っても言葉の力が付かないからです。上のように問うことによって、子供たちは嫌でも文章を読み返さざるを得なくなります。
ノートを見て回ったところ、線が引かれていた箇所は四つに分かれていました。後ろに引いていた子供から発表させます。

・ごんはこう思いながら、そっと物置の方へ回って、その入り口にくりを置いて帰りました。(P57)
・ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。(P56)
・ちょっ、あんないたずらをしなけりゃよかった。(P54)
・そのばん、ごんは、あなの中で考えました。(P53)

P57,P56に引いていた子供は間違いに気付き、考えを訂正しました。

そうすると、3場面からごんは変わってきたということだね。変わったということは、違いがあるということだ。1,2場面と3場面以降で対比されていることをノートにまとめなさい。

「対比をノートにまとめる」という学習は何度もやっています。子供たちはまた教科書とにらめっこです。
10分ほど時間をとった後、発表してもらいました。

1,2場面

3〜6場面

・夜でも昼でも、当たりの村へ出てきていたずらばかりしました。

・ごんは、ひとりぼっちの小ぎつねで〜

・兵十のうちのうら口から、うちの中へいわしを投げこんで〜
・その入り口にくりを置いて帰りました。
・くりばかりでなく、松たけも二、三本、持っていきました。
・おれと同じ、ひとりぼっちの兵十か。(仲間ができた)

1場面ではいたずらをしていますね。3〜6場面では一言でいうと何をしているのですか。そう、「つぐない」ですね。次の時間はごんの「つぐない」について考えてみましょう。

こう言って、この時間の学習を終えました。

・登場人物の変わり目を見つける。
・変化の前後で対比されている語や文を見つける。

上の学習方法は『ごんぎつね』に限らず、多くの物語文に適用できる「読むための武器」です。国語の学習では、このような武器を身に付けることが大切です。『ごんぎつね』が分かるだけでなく、「文章の読み方」を身に付けて欲しいと強く願っています。

新聞でも報道されています通り、市内でもインフルエンザのために学級閉鎖をせざるを得ない学校が出てきました。
ちょっと、危ないなという子供はこの土日、ゆっくりと休んで下さい。また、今は元気な子供も油断することなく、手洗い、うがいを励行し、保温・栄養・睡眠に気を配って下さい。
何とか元気に乗り切りましょう!!