NO.90

小さなドラマ

懇談会の折にも少しお話しいたしましたが、委員会活動が始まります。通常は5年生からなのですが、本校では4年生も2月から所属することになります。今の6年生が卒業する前に仕事を教えてもらい、新年度からスムーズに活動が進められるようにすることがその理由です。
固い言い方になりますが、委員会活動とは、

『5,6年生の全員が所属し、学校内の自分たちの仕事を分担、処理し、学校生活を向上・発展させるための実践活動を行う』

ことを目的としています。簡単に言えば、「学校生活を豊かに、そして楽しくするために、全校のリーダーとして一人一人が活躍しよう!」ということです。

このような「委員会の意義」も含め、子供たちに「児童会の組織」「各委員会の活動内容」を十分に説明しました。そして言いました。

自分が入りたい委員会をじっくりと考えて決めなさい。そして、なぜその委員会に入りたいのか、その理由を自学帳に書いていらっしゃい。委員会を決める前に、みんなの希望を知りたいと思います。

これが数日前のことです。
翌日、提出された自学帳を見ると、その内容は様々でした。1ページびっしりと書いている子供もいれば、
「ぼくは図書委員会に入りたいです。本が好きだからです。」
「私は飼育園芸委員会に入りたいです。動物が好きだからです。」と1,2行ほどで終わっている子供もいます。こんな子供には言いました。
「本が好き、動物が好きというのは図書委員会、飼育園芸委員会に入るためには大切なことだね。でも、それだけでは不十分。他の子に取られちゃうよ。」
各委員会の所属人数は決められています。全員の希望がとおるとは限らないわけです。こんな言葉(脅し?)をかけられれば、必死に考え直さざるを得ません。やっぱり書き直してきました。

そして昨日の2限。

みんな、どの委員会に入りたいのか、そしてその理由は何なのかがはっきりしたようです。今日は、それをみんなの前でスピーチしてもらいます(エーッという声。私はニコニコしながら続けます)。ちらちらとノートを見ながらで結構です。友達のスピーチを聴いて「これなら○○委員会を任せられる」思ったらノートに○、「ちょっと任せられないな」と思ったら×をつけていきなさい。
スピーチの順番は決めません。やる気のある人から順番に前に出ていらっしゃい。ではどうぞ。

途中、30秒ほど空白の時間ができることもありましたが、比較的スムーズに次々とスピーチは行われていきました。
すべてのスピーチが終わりました。私が真顔で言います。

先生もみんなのスピーチを聴いて、A,B,Cをつけていきました。Cをつけられた人は残念ながら希望する委員会に入ることはできません。それでは、Cをつけられた人を発表します(子供たちは真顔。緊張が走ります)。
Cの人は・・・。
いません!

真顔から笑顔へ。子供たちの表情が変わります。

一人残らず、全員が自分の希望を述べました。きちんとスピーチしました。ですから、一人残らず全員が希望する委員会に入る権利があります。でも、残念ながらそれぞれの委員会に入れる人数は決まっています。全員に権利があるのですから、ここからは平等にジャンケンで決めます。

委員会の任期は1年です。その所属が決まるわけですから子供たちにとっては一大事です。ちょっとしたドラマを演出してみました。

結果、決まった所属は次の通りです(略)。
(次号へ)