NO.97

体を守る仕組み(その2)

「なか(5〜11段落)」に、「仕組み」はいくつ書いてありますか。数をノートに書きなさい。

あっさり解決するものと考えていたのですが、またまた45分まるまるかかってしまいました。子供たちの考えがびっくりするほど多様に分かれたのです。これは、それだけ構成を読み取る力が不足している証拠でもあります。言い換えれば学習する価値があるということです。

・4つ・・・4名
・5つ・・・6名
・6つ・・・3名
・7つ・・・1名
・8つ・・・1名
・10・・・2名
・11・・・1名

まずは、一番多い11と数えていた子供を指名し、11の仕組みを発表してもらいます。

・皮膚
・あか
・繊毛
・小さな白血球
・食べ始める
・大きな白血球
・やわらかい角のようなもの
・助けを求める
・高い熱
・微生物の活動を弱める
・体の中の戦いが厳しい

この中で、自分が数えたのに入っていないという仕組みはありますか。

多くの子供が「涙」を指摘しました。「涙」を加え、黒板には全部で12の「仕組み」が書かれます。

これはおかしいというものを指摘していきなさい。

「小さな白血球と大きな白血球を別々に数えるのは変です。」
「『食べ始める』というのはおかしいと思います。これは白血球のことだからです。」
「『やわらかい角のようなもの』『助けを求める』というのも、白血球のことです。」
これで、五つが「白血球」一つにまとめられました。
「『あか』は変です。これは皮膚のことだからです。」
この検討が興味深いものとなりました。『あか』を入れるのは変ではないという子供も半数ほどいたからです。
本文は次のようになっています。

まず、体をおおっている皮ふです。きずでもないかぎり、微生物は、皮ふを通して体の中に入ることはありません。それだけでなく、皮ふが老化し、あかになって落ちるとき、微生物も落ちてしまいます。

「あか」も入れるべきだという子供から発言が始まります。
「皮膚は微生物を体に入れない役目だし、あかは微生物を落とす役目だから別々だと思います。」
「でも、あかは皮膚が老化したものなのだから、同じだと思います。」
「74ページの7行目に『それだけでなく』と書いてあります。『それだけでなく』ということは別々だということだと思います。」
「それに反対です。これは、皮膚の働きはそれだけではないということを言っているのだと思います。」
発言が止まったところで、挙手させると「あかは皮膚の仕組みに入れるべきだ」とする子供の数が多くなりました。
これは、同じ段落に書かれていることを考えても別々に数えてはなりません。あかは皮膚がもっている仕組みの一つです。
最後に問題になったのが「高い熱を入れるか否か」です。
「77ページの2行目に『同時に、高い熱が出ます』と書いてあります。これは、白血球が作られるのと同時にということだから、白血球の仕組みと一緒にした方がいいと思います。」
「でも、白血球のことは10段落目に書いてあるから、高い熱は別にした方がいいと思います。」
「熱は白血球が作られると出るものだし、11段落目の最後には『白血球をおうえんしてやりましょう』と書いてあります。やっぱり、白血球の仕組みの一つだと思います。」

「なか(5〜11段落)」に書かれている仕組みは次の四つであることを確認して学習を終えました。
1 皮膚
2 涙
3 繊毛
4 白血球