NO.104

懇談会での質問

昨日はお忙しい中、学習参観・学年懇談会においでいただきましてありがとうございました。
懇談会は半数以上の方から出席いただき、話の方も随分と盛り上がりました。お家の方同士でいろいろな情報交換ができたように思います。その中で、私に振られた質問もいくつかありました。その場でもお答えしましたが、少し整理し、また内容も補足しながらここで改めて書いてみようと思います。

自学をやっていても、得意なことはやろうとするのですけれど、苦手なことにはなかなか挑戦しようとしないんです。「苦手な教科もやったら?」と言ってはいるんですけれどねぇ・・・。

「得意なことはやろうとする」
それでいいのです。
人を成長をさせようとするとき、その方法は大きく二つあります。
・長所を伸ばす
・短所を克服する
どちらが効果的か。当然、前者です。これは鉄則と言ってもいい。
船井幸雄という経営コンサルタントがいます。数多くの企業に経営アドバイスを行い、そのほとんどを成功させてきた人です。氏は言います。
「会社にとっては、伸びている商品、自信のある技術、よい得意先、すばらしい人材などは、みな長所です。たとえ業績が落ちた場合でも、売り上げ全体は落ち込んでも、中には伸びている商品や分野があるはずです。そうした「ついている」商品や分野に力を入れていくことによって業績を伸ばすことができます。」
人間と商品を一緒にするなと思われるかもしれませんが、そうではありません。氏は人についてもこう言います。
「長所と短所は裏返しの関係です。長所を伸ばせば欠点は消えます。反対に欠点だけを直そうとするとなかなか直りません。欠点はほっておけばいいのです。」
この言葉は実感をもって納得できます。自分自身の経験からです。私は完全なる文系人間です。理系に苦手意識を持っています。中学校三者面談の時に担任にこう言われました。
「おまえは数学が苦手だから、数学の塾へ行ったらどうか」
私は行きませんでした。苦手な教科の勉強なんて嫌だったからです。そして、好きな教科の学習にはこれまで通り意欲的に取り組みました。結果、どうなったか。苦手だった数学の成績も上がり始めたのです。
長所を伸ばせば欠点は消える。その通りになったのです。おそらくそれは、やればできるという自分に対する自信が生まれたからなのでしょう(今でも数学は苦手ですけれど・・・)。

自学、やってはいるみたいなんですけれど、内容がなかなか伴わなくて・・・。もっと自学の内容をレベルアップしてほしいんです。どうしたらよいでしょう。

まずは続けることが大切です。机の前に座る習慣を付けることが第一です。この習慣ですら簡単には身に付きません。一、二年はかかると考えた方がいい。そして、この習慣は小学校のうちに身に付けておいてほしいのです。
自学で言えば、まずは継続すること。次に量。少しずつやる量を増やしていきます。放っておいてもいつしか量は質に転化します。内容がレベルアップしてくるのです。
たいていの場合、少しずつレベルアップするのではなく、突然レベルアップします。量がある段階に達したとき急に質に転化するのです(過去担任した子供たちの自学帳を見てきて、自信をもってそう言えます)。土の中で育っていた芽が突然地上に現れるような感じです。土の中では確実に成長していますから、焦らずに続けることです。

最近、反抗期で言葉遣いも悪いんです。学校でも言葉遣いが悪くなったということはないでしょうか。反抗期の子供に親はどんな態度で接していったらいいでしょう。

「う〜ん、最近悪くなったということは特に感じないですねぇ。元々悪かったんで・・・」(笑っていただきました)
反抗期の子供たち。確かにお家の方が見られていても、叱りたくなるような言動もあることでしょう。ただ、ご存知の通り、反抗期は成長の一段階です。誰でもが通る道です。ですから一つ一つの細かいことに目くじらを立てないことだと思います。
しかし、たとえ反抗期であったとしても、「ここから先は許せない」という一線を越えたときには断固として叱るべきです。絶対に許さないことです。譲れない一線をつくり、その線を揺らさないこと。これがポイントではないでしょうか。
家庭だけでなく、学級でも同じです。私もそのように子供たちに接しているつもりです。因みに「こんな時には厳しく叱るぞ」と私が子供たちに宣言している一線とは次の三つです(三線か?)。
・命に関わる危険な行動をしたとき
・他人の不幸の上に自分の幸福を築こうとしたとき
・同じことを三度注意されて、なお改善の姿勢が見られないとき

参加していただいた全員のみなさんからの声を聞くことができ、非常に嬉しく思いました。楽しい時間でした。