序章

小学校生活最後の一年間は二〇三日。
君たちの小学校物語は、二〇三ページで完結です。

最後のページを書くのは三月二十四日。
まだページは真っ白です。
ストーリーは誰も知りません。
物語を作っていくのは、君たち一人一人です。
さあ、どんな物語にしますか。
素敵な物語になりそうな予感がするでしょう。

今、一ページ目が開かれました。

進級おめでとうございます。6年1組、20名でスタートです。新生○○小学校の最高学年です。きっと張り切って登校してきたことでしょう。
今年度、6年1組を担任いたします渋谷徹です。昨年度から町にお世話になっています。自分ではまだまだ若いつもりでいるのですが、気が付けば来年2回目の成人式を迎えます。6年生を担任するのは6回目となりました。子供たちと共に進んで参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、学級通信のタイトルを『FUTURE(未来)』と致しました。20名の子供たちに、自分たちの未来を自分たちでつくりあげていってほしいという願いからです。futureという語をOxfordの英英辞典で調べてみますと、「time that is still to come(まだ来ぬ時)」という意味の他に「a prospect of success or happiness(成功や幸福への期待)」という非常に前向きな意味が記されています。希望にあふれる未来に向かって、今日、物語のスタートです。