干支を英語で

金曜日は、お忙しい中、学習参観においでいただきましてありがとうございました。
「時刻」「干支」「方位」の三つを関連づけた、英語活動の授業を見ていただきました。どのような感想をもたれたでしょうか。
「子供たちには難しいんじゃないの?」
と思われた方もいらっしゃると思います。上の三つについて、ほとんど日本語を使わずに授業を進めたからです。しかし、私はこのような経験を積み重ねることが大切なのだと考えています。
授業の冒頭で、それを裏付ける子供たちの行動を見ることができました。私は、子供たちにこう尋ねました。

How many parents are there in this classroom?

多くの子供たちは、参観者の数を数え始めました。
実は、4月は違ったのです。私がHow many?と尋ねても、子供たちは「数のことを聞かれているのだ」と理解できなかったからです。
「How many?というのは、数のことを聞いているんだよ」と日本語で説明してしまえば簡単です。しかし、私は4月から一度もそのような説明はしていません。様々な場面で、How many?という問いを繰り返してきただけです。カルタゲームの後、How many cards did you get?と尋ねたり、グループ対抗のゲームのあと、How many points did you get?と尋ねたりすることを繰り返してきたわけです。
その結果、今では多くの子供たちが「How many?というのは数のことを聞いているんだな」と類推できるようになっています。和訳を介して英語を理解するのではなく、英語を英語のまま理解する経験をさせているわけです。私たちは、このような過程を経て母国語を習得してきているはずだからです。様々な場面で話されている英語を聞き、その内容を類推する力を付けることが小学校英語活動の大切なねらいだと考えています。

さて、この時間のメインは「干支」を扱った場面です。まず、十二支の漢字カードをすべて黒板に貼っていきました。これだけで、「あっ、干支だ」と分かる子は分かります。中には「干支ってなぁに?」という子もいます。私は「巳」のカードを子供たちに示しながら言いました。

This is my ETO. It's an animal. What animal does it mean? Yes. It's a snake. My ETO is the snake.

「巳」の裏にはヘビの絵がプリントされています。これで、分からなかった子供も「どうやら『何どし?』っていうことだな」と類推し始めます。そこで、次のように尋ねました。

What is your ETO? Your ETO is the monkey. (漢字カードを指しながら)Which one is the monkey?

子供たちが正しく「申」カードを指摘したのには驚きました。多くの子供たちは、年男、年女です。申は今年の干支ですから、年賀状等で目にしているのでしょうね。
この後、すべての漢字について、何の動物かを予想させていきました。結構当てるものですね、子供たち。

黒板に貼られた十二支カード
カードの裏は、動物の絵になっています。

続いては干支の順序です。最初にmouseのカードを十二支時計に貼り、What ETO comes after the mouse?等と次々に聞いていきました。十二支の順序がすべて分かったところで、horseの絵を裏返し、漢字の面を示します。

It means noon. So you say 午前 before this time and you say 午後 after this time.

「horse(午)」の前を「午前」と言い、「horse(午)」の後を「午後」と言うのだということを英語で教えたわけです。さて、どのくらいの子供たちが分かってくれたでしょうか。

十二支が完成
授業終了後の黒板
「干支」「時刻」「方位」が記されています。