『やまなし』
1学期最後の国語教材『やまなし』の学習をしています。宮沢賢治の作品です。この物語、これまで子供たちが読んできた物語とは、かなり異なります。
一人で何度読んでも、何を言おうとしているのか分からない。
からです。しかし、だからこそ授業を通して全員で学ぶ価値があるとも言えます。ここまで4時間学習をしましたが、今の段階ではまだ「分からなさ」は未解決です。
以下は、子供たちが1時間目に書いた感想です。
洋介
作者の考えた言葉や場所などがおもしろかった。子供のかには7か月経ってもかわせみにビクついている様子を感じた。お父さんはたくましい。雅子
「クラムボンは笑った」と書いてあるけれど、クラムボンの意味が分からない。でも、カニの兄弟があわの大きさを競っていたのはいいと思う。琴美
最後の方はけっこう意味が分かってきたけれど、最初の方はまったく意味が分からなかった。特に「イサド」とか「かぷかぷ笑った」とか、最初の一文がいちばん意味不明だった。澄佳
周りの景色の表し方がきれいだし、作者の作った言葉があったりして、おもしろい。また、クラムボンとか意味の分からない言葉もあるけれど、そこがいいと思う。瑞穂
私は「やまなし」の話が気に入った。なぜかというと、「クラムボン」や「イサド」という作者が作ったおもしろい言葉が入っているからだ。幸樹
「クラムボンは死んだよ」と書いてあって、ちょっとこわい感じがする。しかも、最初に「クラムボンは笑ったよ」と書いてあって、いきなり「クラムボンは死んだよ」と書いてある。夏美
全体的にあまり意味が分からない。とくにクラムボンというのは何なのか。でも、それも逆におもしろいかなと思った。ひかり
クラムボンが死んでかわいそう。でも、やまなしがひとりでにおいしいお酒になるので、いいなと思う。長
「やまなし」の物語は、けっこういい物語だと思う。また、クラムボンはわけが分からなくておもしろい。友哉
クラムボンという言葉は作者が作った言葉だから、そこがおもしろい。意味はよく分からない。また「やまなし」という言葉は最後しか出てこないのに、それが題名なのはおかしいと思う。飛夢
いろいろな物を例えている。どんどん読んでいると、自分の情景が思い浮かんでくる。川の中の世界が別の世界のような気がする。京香
作者の言葉の意味はよく分からないけれど、きっと分からないからおもしろいのだと思うし、やまなしという言葉は少ししか出てきていないのに、題が「やまなし」だから不思議。明里
やまなしとは何か分からなかった。和希
題名は「やまなし」よりもかにのことを題名にした方が合っていると思った。わけの分からないことがあるから、(特におもしろくもなく)普通だ。佑介
この文の中に作者が作った言葉や恐ろしい言葉などがあるけれど、そういうところがいいなと思った。翔太
ぼくは、この物語はちょっと分からなかったけれど、クラムボンは最初に笑っていて、感動した。裕太
クラムボンがいきなり死んだなんてかわいそう。宮沢賢治さんがむかしから童話作家だったとは初めて知った。裕大
ぼくは、この話を気に入ってしまった。やはりすごかった。前から思っていたが、クラムボンとは作者オリジナルの言葉なのだ。この物語はどちらかというと作者の頭の中で想像した国だろう。雄生
クラムボンやイサドなど、作者が作った所や物がたくさんあって、わけが分からないから、ぼくはあまり好きではない。あずさ
ここは、谷川なのに別な世界のようだった。やまなしはどんなものなのか知りたい。それに、やまなしがお酒になるなんてびっくりした。
5分程度で読めます。保護者のみなさんも是非ご一読を。