『やまなし』評論文(その2)

(前号より)

6 クラムボンとは何か
幻灯のところどころに出てくるクラムボン。では、クラムボンとはなんなのだろうか。
ぼくは「クラムボン」は宮沢賢治の妹「トシ」だと考える。
教科書の68ページの8行目に「クラムボンは殺されたよ」と書いてある。クラムボンを妹トシにするとつじつまが合うのだ。

7 イサドとは何か
未知の町イサド。では、イサドとはなんなのだろうか。
ぼくはイサドとは宮沢賢治詩集の中の「白い鳥」に出てきた「ガンダーラ」という仏の世界(天国)だと考える。
理由は、クラムボンを妹にして、イサドが仏の世界ということにすると、妹が病気で死んで仏の世界に行ったと考えられるからだ。
第二に、イサドを仏の世界にすると、クラムボンが何かも自然に見えてくるのだ。

8 かわせみとは何か
かにたちに恐怖を与えたかわせみ。では、かわせみとはなんなのか。
ぼくは、かわせみは妹の死や病気だと考える。理由は、妹の死だと6で述べたとおり、「クラムボン」を「妹トシ」にすれば、「クラムボン」が殺された理由がつくからだ。
第二に、かわせみを疫病神にすると「妹トシ」に近づいてくる死に際を、かにたちに魚が上へ上ったり下へ下ったりすることで伝えていたと考える。そこに「妹トシ」が死んだ気持ちの表れを、かわせみがかにたちに与えた恐怖という形にして表したのではないか。とぼくは考える。

9 やまなしとは何か
二枚目の幻灯から出てきた「やまなし」。では、「やまなし」というものはいったいなんなのだろうか。
ぼくは「やまなし」とは妹の笑顔や喜んだ顔だと考える。理由は、かにたちが「やまなし」が落ちてきたことで恵みを受けて喜んでいたからだ。妹の笑顔を「やまなし」にして宮沢賢治を「かに」にすると「かに」が喜ぶのもうなずける。このことから、ぼくは「やまなし」は妹の笑顔や喜んだ顔だと考える。

10 結び
ぼくは、1で述べたとおり、最初に読んだときは変だと思った。だが、この評論文を書いていくうちに変わってきた。宮沢賢治さんの妹に対する気持ちが伝わってきた。本当にこの評論文を書いてよかった。これでぼくの「やまなし評論文」を終わる。

ここまで書き上げるのに、さぞ時間がかかったろうと思います。しかし、それだけの価値はあったのです。飛夢さん自身が最後に書いています。
「だが、この評論文を書いていくうちに変わってきた。」
これが文章を書くということの一つの価値ですね。漠然とした考えを文章という形に表すことにより、自分の考えがはっきりするのです。自分の考えを文章に書く。これからも大切にしてほしいですね。