2年生からの贈り物

 毎年、1年生は理科の学習で「アサガオ」を育てます。当然、今の2年生も昨年育てたわけです。アサガオは種をつけます。2年生は自分の育てたアサガオがつけた種を取っておき、1年生にプレゼントしてくれました。
 しかも、1年生一人一人の名前を封筒に書き、中には手紙まで入れてくれたのです。
 昨日、その贈り物を子供たちに見せて言いました。

 2年生がみんなにプレゼントをくれました。さあ、何が入っているのかな?ラブレターかな?

 封筒に書かれた子供たちの名前と、差出人の2年生の名前を読み上げました。子供たちは大騒ぎです。男子には女子から、女子には男子からという粋な計らいがしてあったからです。子供たちはもう、2年生からのラブレターに違いないと思いこんでいます。名前を読み上げるたびに、その子に向かって拍手喝采です。
 全員に封筒を配り終わったところで、

 さあ、そっとあけてごらん。

と言うと、本当に嬉しそうな顔をしてあけていました。ところが中に入っている手紙を読めない子が続出です。
「先生、読んで!」
と言いながら、私の法へ駆け寄ってきます。10人ほどの手紙を読んでやりました。
 中にはおませな子がいて、私が、
「何が書いてあった?見せてよ。」
と言っても
「恥ずかしいからヤダよ。」
と言って見せてくれません。まだラブレターだと信じているのです。
 手紙といっしょに袋に入ったアサガオの種が入れてありました。

 これは何だろう?

と聞くと、全員が
「アサガオの種!」
と答えました。前の時間に種を配っていたから知っているのです。ただ、前の時間に配ったときは、
「先生はひまわりの種だと思うな。ことによると、鬼のへそのごまかもしれない。アサガオの種だという証拠を見せなさい。」
と言ってありました。
 さて、アサガオの種は蒔く前に一晩水に浸して軟らかくしておきます。そのことは前の時間に学習してありましたので、子供たちは知っています。そこで、

 アサガオの種は水に浸しておかないと芽が出ないのかな?

と聞いてみました。子供たちは、
「出るよ!」
と言います。

 じゃあ、2年生からもらったこの種はお家で育ててみてください。半分は水に浸して、もう半分は浸さないで育ててごらん。そうすると、違いが分かるからね。

 こう言って、種をしまわせました。違いを見るための方法を子供たちに考えさせてもよかったのですが、これは私の法で教えました。対照実験の考え方は1年生には難しいと思ったからです。
 ご面倒でも、お家で子供たちと一緒に育ててみてください。学校では一人一鉢ずつ育てていきます。

back