くっつきの「を」

 昨日は、音楽会があったため、ほとんど音楽一色に染まってしまったのですが、国語の学習を1時間行いました。

 教卓の上に「水の入ったバケツ」を置き、手に雑巾をもって子供達に見せました。そして、無言のまま、手をバケツの中に入れました。
 子供達は、私の手から落ちる水滴を見て、
「あっ、水だ!」
と声をあげます。
 私は、更に無言のまま、雑巾をバケツの中にそっと入れました。そして聞きました。

 先生は、何をしたのですか。

「入れた!」
と答えます。

そうです。入れたのですね。」

と言いながら、黒板に次のように書きました。そして言いました。

『ぞうきん いれた。』
これでいいですね。

 子供達は一斉に、
「変だ!」
と言います。

 なんで?「ぞうきん いれた。」 これでいいじゃない。

 「だめだよ。をがないよ。」
こういう答えが返ってきたので、画用紙に書いた「を」のカードを、下のように貼りました。

ぞうきん
をいれた。

 そして、
「これでいいですね。」
と言いながら、次のように読みました。

「ぞうきん  をいれた。」

 子供達は一斉に、
「先生、おかしいよ!」
と言ってきます。しかし、私は、
「えっ、だってをいれたよ。これでいいでしょ。」
と、とぼけて見せました。
 ここで、こんな意見が出てきました。
「ぞうきんといれたの間にをを入れるんだよ。」
 そこで、右のように黒板に書き、こう読んで見せました。

「ぞうきん  を  いれた。」

 子供達は、
「変だよ。」
と言います。今度は、次のような意見が出てきました。
「ぞうきんの下にをを入れるんだよ。」
 そこで、また、下のように書き、読んで見せました。

「ぞうきんを いれた。」

 今度は、全員が、
「それでいい!」
と言います。
 やっと、全員が納得できるをの書き方が見つかったわけです。
 そこで、次のように説明しました。

 このように、言葉の下にくっついて、言葉と言葉をくっつけるをのことを、「くっつきのを」と言います。

 そして、次にもう一つ問題を出しました。

〜次号へ〜

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