聴いて書く

NO.54で、「視写の効用」ということについて書きました。見て写すことの大切さについて書いたものです。
さて、昨日の国語の時間に「聴写」の学習をしました。視写は見て書く学習であるのに対し、聴写は聴いて書く学習のことです。私が話した通りのことをノートに書いていくのです。
聴写をすることには、次のようなメリットがあります。

☆文字や言葉の使い方を覚える。
☆人の話をよく聴くようになる。

昨日行った聴写の学習は、「文字や言葉の使い方を覚える」ためのものです。もっと、具体的に言うなら「はやをなどの助詞の使い方を覚える」ために行った学習です。
「せんせい あのね」の作文を見ていてもそうなのですが、1年生の子供達にとって、おとをの使い分け、わとはの使い分け、えとへの使い分けというのはかなり抵抗を感じているようです。
こういったものは、いくら言葉で説明したところで、なかなか身についてくるものではありません。自分で様々な文を書いてみて、徐々に、「こういう時は、をを使うんだな。」「こういう時は、はを使うんだな。」と覚えていくのだと思います。
これは、スポーツの上達にもよく似ています。例えば野球。ボールの打ち方をいくら言葉で説明されても、自分でボールを打てるようにはなりません。自分でボールを打っているうちにだんだんうまくなっていくのでしょう。

さて、実際の聴写の学習場面はこんな感じでした。

これから、先生がお話するのをよく聴いて、ノートに書いていきましょう。では、始めますよ。書く準備はいいですか。

子供達は些か緊張した面持でノートに向かっています。
そこで、私は話し始めます。
「みずは てん つめたい まる」
子供達のノートには、次のように書かれます。
「みずは、つめたい。」
こんなふうに、やっていくわけです。
もちろん、書かせながら私は歩いてまわり、全員の子供が正しく書けているかどうかをチェックしていきます。

さて、今日子供達に書かせたのは、次のような文です。

1.みずは、つめたい。
2.とりは、とぶ。
3.いぬは、なく。
4.ねこは、ひっかく。(ねこは、ひかく。と書いた子供が随分といました。)
5.ぼくは、おとこです。
6.わたしは、おんなです。
7.にわは、ひろい。(これは、かなりの子供が間違えていました。)

1〜3あたりは、比較的よくできていましたが、7は、随分と間違いが目立ちました。
こんなふうです。
「にわわ、ひろい。」
「にはわ、ひろい。」
やはり、まだよくわかっていないのです。書いているうちに混乱してくるのです。

簡単な例題をもう、2つ3つやった後、こんな難問も出してみました。

★ははは、はははとわらった。(母は、はははと笑った。)
★ははのははは、おばあちゃんです。(母の母は、おばあちゃんです。)

これは、さすがに難しかったようです。3分の1くらいの子供しか正解していませんでした。

簡単な例文の聴写・視写をとにかくたくさんさせることが、一番の近道なようです。
時間を見ては、聴写・視写をさせていきたいなあと思っています。

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