むしのはなし(その2)

ここから先を読む前に、ちょっと子供達から教科書を借りて、56〜58ページの「むしのはなし」を読んでみてください。
子供達の教科書には、写真と文に番号がついていると思います。
こう指示を出したのです。

写真が2枚ありますね。左の写真に(1)、右の写真に(2)と番号をつけなさい。
今度は文を見てごらん。あげはちょうの話の中には全部でいくつの文がありますか。そうですね。5つです。では、文の最初に1・2・3・4・5と番号をつけていきなさい。

1年生は、口で言っただけではなかなかわかりませんので、指を差して説明したり、実際に文の数をみんなで確認したりしました。
さて、ここでこう聞きます。

(1)の写真のことを言っているのは、1〜5の文の中のどれですか。ノートに番号を書きなさい。

これは、何の問題もなく、次の文であることにまとまりました。
「あげはちょうが、みかんのきにとんできました。」

さて、続いてこう聞きます。

(2)の写真のことを言っているのは、1〜5の文の中のどれですか。ノートに番号を書きなさい。

これはもめました。子供達から出された意見は次の3つです。

○おなかのさきをまげて、はになにかつけています。(2の文)
○たまごをうんでいるのです。(4の文)
○あげはちょうは、いちまいのはに、たまごをひとつずつうみます。(5の文)

「2の文だ」と主張する子供は、次のように言います。
「写真を見ると、お腹の先を曲げて、葉に何かつけているでしょう。だから、2の文と一緒だと思います。」
この意見でほとんどの子が、2の文に考えをかえました。
しかし、頑固に自分の考えをかえない子がまだいます。(こういう子は授業の中で、是非必要な存在なのです)
が、その子達も、次の反論で意見をかえました。
「写真の時には、まだ卵を産んでいるかどうかわからないよ。まだ、何をつけているかわからないと思います。」
これで決着が着きました。

さて、この授業の最後にこんなことをさせてみました。

みかんのはっぱをノートに書きます。先生と同じに書いてごらん。

こう言って、左のような絵(略)を黒板に書き、子供達にもノートに書かせました。
5分ほど時間がかかりましたが、何とか全員の子供がノートに絵を書き終えました。(あらかじめ絵を書いたプリントでも準備しておけばよかったと反省しています。)

みんなは、あげはちょうになりました。これから卵を産んでもらいます。ノートに書いたみかんの葉に5つ卵を産んでください。小さい○を書くのですよ。

子供達からは、次の3種類の絵が出てきました(略)。

子供達の数としては、ほとんどの子供がA、B、Cがそれぞれ2人ほどでした。
Aの子供から、次のような意見が出されました。
「5の文に、『いちまいのはに、たまごをひとつずつうみます。』と書いてあるから、BとCは変だ。」
この意見で、B、Cはつぶされ、全員がAの絵が正しいと言う考えにかえました。
ただ、5の文はどうとでも読めるようなあいまいな文で必ずしもB、Cが間違っているとは言えないのですが・・・。(要するに5は悪文なのです。)

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