授業で問うこと

「やさいのはな」という説明文の学習を終わりました。次の文章です。

やさいのはながさいています。
上のしゃしんは、トマトのはなです。下のしゃしんは、じゃがいものはなです。
みなさんは、どんなやさいのはなをしっていますか。

あざみのはなによくにたはながさいています。
けれども、あざみではありません。やさいのはなです。
なんのはなでしょう。
これは、ごぼうのはなです。くりのいがのようなものでつつまれています。とがったはりのさきはかぎになっています。
ですから、ようふくなどにくっつきます。

あさがおのはなによくにたはながさいています。
けれども、あさがおではありません。これも、やさいのはなです。
なんのはなでしょう。
これは、さつまいものはなです。うすむらさきいろで、らっぱのようなかたちをしています。
あついところでよくみられます。
あさがおのはなとおなじように、あさはやくさいて、ひるまえにしぼんでしまいます。

教科書では、この文章とともにきれいな写真が何枚か載せられています。
1学期同様、まずは徹底的に音読の練習をしました。(宿題としても音読練習を出しましたので子供達の読みを聞いた方もいらっしゃることでしょう。子供達の音読、是非聞いて挙げてください。そして、多少下手でも大袈裟に誉めて挙げてください。)
授業では、音読練習だけで3時間使いました。どの子供も最低10回は読んでいるはずです。暗唱してしまっている子供もかなりいます。
さて、通常この後、私が子供達に問いを発します。子供達に問いを出すとき、私は次のように考えます。

暗唱してしまうほどに読んだ子供達でも、おそらく分かっていないことを聞こう。

授業とは、子供達の次のような状態をなくすためにやるものだからです。

●読めどもわからず ●あれども見えず ●見えどもできず

わかっていることを聞いても仕方ありません。子供達が「読めどもわからない」ことを聞こうと考えているのです。
さて、この「やさいのはな」の学習。私はこんな問いを出しました。

いくつの花が咲いているのですか。数えてノートに書きなさい。

子供達は、すぐさま教科書に目を移し、数え始めます。子供達が書いた数字を見てまわったところ、5種類の答えがありました。
○4つ ○5つ ○6つ ○7つ ○29こ

29という答えが異質でしたので聞いてみたところ、勘違いして写真に写っているいもまで全て数えてしまったということでした。
また、5つと答えた子も7つと答えた子も確認してみたら数え違いということでした。
したがって、考えとしては「6つ」「4つ」の2種類に絞られたわけです。それぞれ聞いてみました。

何の花か教えてください。

「6つと答えた子」
○トマト ○じゃがいも ○あざみ ○ごぼう ○あさがお ○さつまいも
「4つと答えた子」
○トマト ○じゃがいも ○ごぼう ○さつまいも

それぞれを支持する人数を確認してみたところ、「6つ派」が25名、「4つ派」が3名でした。私も今回は4つを主張する3名の子供達を挑発するために、「なんで4つなの?教科書に6つ書いてあるじゃない。」などととぼけて見せました。当然6つを主張する子供達は勢いづきます。
ここで、少数派の一人、あやこさんがこう言ってくれました。
「やさいのはなは、4つだけ。あざみとあさがおはやさいじゃない。」
半数くらいの子供が、これでもなかなか納得できないようでしたので、教科書に戻って確認していくことにしました。
教科書には次のように書いてあります。

あざみのはなによくにたはながさいています。
けれども、あざみではありません。やさいのはなです。

あさがおのはなによくにたはながさいています。
けれども、あさがおではありません。これも、やさいのはなです。

聞きました。

あざみのはなと、あさがおのはなは、咲いていますか。

もちろん、全員が「咲いていない」と答えました。

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