大きなかぶ(その2)

「大きなかぶ」2時間目の続きです。
前号で、「声の大きさ」がよくなったところまでお伝えしました。今度は、読み方を変えていかなければなりません。
「おじいさんが、かぶのたねをまきました。」
もう何回も読んだ文ですので、子供たちはスラスラ読めるようになっています。しかし、慣れてくると、速く続けて読むのが上手な読み方だと勘違いする子が出てきます。そこで、こんな学習をしました。
比較的上手に読める子供を指名して読ませます。スラスラと、淀みなく読みました。例の調子で他の子供達に評価させます。

今の読み方がいいと思う人は○、だめだと思う人は×。せーのドン!

ほとんどの子供が○に挙げると思ったのですが、なかなかどうしてかなりの子供が×を挙げています。聞く耳が育ってきているのです。
×を挙げている子に聞きました。

なぜ、×なのですか。

「速すぎる。」

そうですね、少し速すぎましたね。でも、まだおかしなところがあったのです。どこだかわかったかな。(さすがに、気づいた子供はいないようです。)
○○君は読んでない文字があります。

子供達は、「そんなはずはない。」という顔で私の方を見ています。
そこで、教えました。

(、を指さし)ここには何がありますか。(点!)そうですね、点があります。○○君は点を読まなかったのです。点ではちょっと休まなければいけませんね。
では、みんなで読んでごらんなさい。

子供たちは読みましたが、ほとんど休んでいません。

違います。まだ、休み方が足りません。こう読むのです。

こう言って読んでみせました。今度は子供たちもはっきりと区切って読めました。
さて、これで「声の大きさ」と「句読点の読み方」がよくなったことになります。最後に、もう一つ直すことにしました。
子供たちは、特有のイントネーションで読みます。語尾を不自然に強調して読むのです。こんな感じです。
「おじいさん、かぶのたねをまきまし。」

これは、音読をするときに限りません。朝の挨拶でもそうです。学級朝会での「おはようございます。」、子供たちはこう言います。
「おはようございます。」
「ます」だけをやけに強調するのです。これは、非常に気になりましたので、4月のうちに直させました。(まだ、たまに「ます」を強く言う子もいますが・・・)

さて、話を戻します。
私が子供たちの真似をしてみせました。
「おじいさん、かぶのたねをまきまし。」
子供たちは、初めて不自然であることに気づいたようです。
続けて、次のように言いました。

、や。の前ではやさしく読みなさい。こうです。
「おじいさん、かぶのたねをまきまし。」

これで

○背すじを伸ばして読むこと
○明るく元気に読むこと
○明瞭な発音で読むこと
○句読点で休むこと
○句読点の前ではやさしく読むこと

の5点を直したことになります。
この5つは、音読の最もオーソドックスな技能であると思います。どの子でも練習すればできることですし、また是非身につけさせたいと思っています。

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