大きなかぶ(その3)

「大きなかぶ」の学習、3時間目です。
前の時間は、「おじいさんが、かぶのたねをまきました。」の一文を使って、学習しました。
この時間は、一文だけではなく全文を通して練習をしてみました。

自分の早さでいいですから、指で追いかけながら1回読んでごらん。

こう言って1度読ませました。しかし、1年生にとっては少々長い文章、なかなか苦労している様子です。
そこで、一人一人の読みの様子を知るために「。読み」(一人一文ずつ読んだら、次の人と交替していく読み方)をさせてみました。
いつもは、ここで10点満点中何点かを言っていくのですが、今回は
「もう少し早く」
「もっと、息をいっぱい吸って」
「よし、うまい!」
と短くコメントだけをつけて読ませていきました。(子供たちは、「何点か言って!」と要求してきましたが・・・)
全文をスラスラ読めるようになるためには、もう少し練習が必要なようです。
さて、この「大きなかぶ」の学習では、最後に全員で役割分担しながら読めるようになってほしいと思っています。班ごとに登場人物を分担して読んでいくのです。1班がおじいさんをやり、2班がおばあさん、3班が孫、4班が犬・・・というふうにです。
子供たちには、こんなふうに話しました。

今まで、みんなは「みんなで一緒に読む」「一人で読む」という読み方を勉強してきました。「大きなかぶ」では、みんなに新しい読み方を勉強してほしいと思っています。班で役を決めて読むのです。
このお話の登場人物は何人ですか。(6人!)そうだね。6人だね。みんなで数えてみよう。
「おじいさん」「おばあさん」「まご」「犬」「ねこ」「ねずみ」
さて、このお話には登場人物の他にもう一つ役があります。
「おじいさんが、かぶのたねをまきました。」
これは、誰がお話しているのですか。

子供たちは、迷ったような顔をしています。ある子が手を挙げて、「かぶ!」と言いました。すると、また別の子供が「かぶじゃないよ!」と反論します。
私が続けました。

かぶがお話しているのではありませんね。
みんなに新しいことを教えてあげます。
「おじいさんが、かぶのたねをまきました。」
これは、かぶがお話しているでもなければ、おじいさんがお話しているのでもありません。話者がお話しているのです。(黒板に漢字で「話者」と書きました。)
物語の中でお話をしている人のことを話者と言います。

説明しただけではわかりにくいですので、最初のページを使って確認していきました。
「『おじいさんが、かぶのたねをまきました。』これは誰がお話しているのですか。」
「話者!」
「そうですね。では、『あまい、あまいかぶになれ。大きな、大きなかぶになれ。』これは、だれですか。」
「おじいさん!」
「『あまそうな、げんきのいい、とてつもなく大きなかぶができました。』これは?」
「話者!」
話者について理解してくれたようです。

「おじいさん」「おばあさん」「まご」「犬」「ねこ」「ねずみ」そして「話者」、役は7つありますね。1年2組には班が7つありますから、一つずつ役を決めて読むのです。

「楽しそうだなあ。」子供たちの顔がそんな表情になってきました。そこで追い打ちをかけます。

今までみたいに、みんなで声を揃えて読むと一つの花が咲きます。七つの班で役を決めて読むと七つの花が咲くことになります。一つの班が一つずつ花を咲かせるのです。
さて、みんなは一つの花を咲かせますか、それとも七つの花を咲かせますか。

もちろん、全員が「七つの花!」と言います。

今、みんなの花はつぼみになっています。これから上手になるからです。上手になるのを待っているのです。みんなで上手になって、七つの花をきれいに咲かせましょう。

子供たちは、やる気にあふれた顔をしています。「枯れないようにしよう。」と言っている子もいます。
七つの花、是非きれいに咲いてほしいですね。

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