名画になるか?体重測定

展覧会もいよいよ1週間後に迫り、子供たちの作品作りにも熱が入ってきました。というのは建前で、本当に熱が入ってきたのはどちらかというと教師の方です。なんとかして、子供たちにその子なりの最高傑作を作らせてやりたいと思うのですが、なかなか教師の技量がついてきません。
1年生は展覧会を見通して「最高の作品を描くぞ。」などという意識はなかなか持てませんから、描こうという気持ちを続けさせることだけでも一苦労です。
それでも今、子供たちと四つに組んで必死になっているところです。

さて、小学校初めての展覧会。1年生の絵画のテーマは「見たこと・したこと」ですが、その中でも1年2組は「体重測定」を題材に持ってきました。
4月から毎月行っている体重測定、「こんなに大きくなったよ。」という喜びを絵に描いてもらおうと考えたのです。

描かせる前に、子供たちにはこんなふうに話をしました。

みんな、この間、保健室で体重測定をしましたね。4月から数えてみると6回目の体重測定です。
さて、先生はさっき小林先生からみんなの4月からの体重を書いたノートを借りてきました。これから、みんながどんなに大きくなったか教えてあげますね。

こう言って、4月の体重と10月の体重を一人一人読みあげていきました。高学年になるとさすがに女子が抵抗を示すのでできませんが、1年生は大喜びで聞いています。
成長の割合が早い子供の体重を読みあげると、
「すげえ!」
という驚きの声が聞こえてきました。
気分はだいぶ盛り上がってきています。
そこで、言います。

今度の展覧会には、「体重測定」の絵を描いてもらいます。

「やったー!」と喜ぶ子、「難しそうだなあ」と不安そうにしている子、半々くらいだったでしょうか。
子供たちに画用紙を配り、こげ茶色のコンテを渡しました。これまではクレヨンかサインペンを使って描いてきましたので、少々戸惑っているようです。厳密に言えば違うのでしょうが、クレヨンと同じように使うのだと教えました。
続いて、

この間、先生の顔を描いたときどこから描きましたか。

ほんの1週間ほど前に私の顔を描いたときのことを思い出して、「鼻!」と答えてきました。

そうですね。今回も鼻から描きます。ただ、今回はこの前と違うことが2つあります。
1.体全部を描きますから、この前より小さく描きましょう。みんなの親指くらいです。
2.鼻はまっすぐに描いてはいけません。必ず傾けて描きます。

「傾けて」という意味がよくわからなかったようですので、あらかじめ準備してあったカードを3枚出して黒板に貼りました(略)。

それぞれ、「どんな顔になるだろうね?」と予想させました。どの鼻にするのかを決めさせ、(もちろんA,B,C以外の傾け方でもOKです)指示を出しました。

どんな鼻にするか決めましたね。それでは、鼻を描く場所に人差し指を置きなさい。

画用紙のまん中を押えている子には、「それでは、足が描けなくなるよ。」と注意を与え、一人一人鼻を描く位置を決めさせました。
後は、私の顔を描いたときと同じ手順(鼻→口→目→眉→髪→輪郭)で顔を完成させていきます。
全員が顔を描き終えるまでにちょうど1時間かかりました。

〜次号へ〜

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