名画になるか?体重測定(その3)

さて、「自分」が描きあがりました。
ここで、まず色を着けます。周りの物を描く前に自分を完成させてしまうのです。「自分」を完成させると、子供達は「よし、傑作ができそうだ。」と気合いが入るからです。ですから、着色を失敗させるわけにはいきません。
絵の具を準備させ、次のように言いました。

パレットの小さなお部屋に、白・黄・赤・青を出しなさい。

黒板には下のような図を描きました。そして、全員が色を出したのを確認した後、次の手順で肌色を作らせました。

1 大きな部屋に白を出しなさい。
2 そこへ、白と同じくらい黄色を混ぜなさい。
3 少ーしだけ赤を混ぜなさい。
4 ほんのちょっぴり青を混ぜなさい。

これで、一つ肌色ができます。できた肌色をパレットの他の部屋に分けさせ、それぞれ赤・黄・青をちょっぴりずつ混ぜさせました。
そうすると、パレットには全部で4種類の肌色ができることになります。(うまくいけばですが・・・)
しかし、1年生にとって混色して色を作るというのは並大抵のことではありません。(原則的には1年生に水彩画は無理なのです。)
色を混ぜる割合がどうもうまくいかないらしく、パレットの上には世にも珍しい色ができあがっています。

「先生がいいというまで塗っちゃいけないよ。」
と釘をさし、おかしな色ができてしまった子には、私が全部色を作ってやりました。
全員のパレットに色ができたところで、着色をするときに気をつけることを話しました。

今、みんなのパレットには肌色が4つできていますね。4つの色は自由に使いましょう。ただ、気をつけることが3つあります。
色は塗るのではなく置くのです。絶対に筆をこすってはいけません。
筆の置き方を考えながら色を置いていきましょう。たとえば、ほっぺたは丸く置いていったほうが感じが出ますね。
なるべくコンテの上に重ならないようにしましょう。汚くなります。
では、ていねいに色を置いていきなさい。

難しいのは水を入れる割合です。少なすぎればペンキのようにギトギトになってしまうし、逆に多すぎればビチョビチョになりコンテが滲んでしまいます。子供達の間を回って歩きながら、一人一人指示を出していきました。
一筆一筆、慎重に色を置いていく子。細かいことなど考えず、はみ出そうがなにしようがとにかく色を着けていく子。子どもたちの性格が見えるようで興味深いものがありました。

(作品ができるまでの様子をお伝えしていますが実際には、昨日完成致しました。)

〜次号へ〜

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