たし算はひき算?ひき算はたし算?

昨日の懇談の中でも話題に出されたのですが、「繰り上がりのあるたし算」「繰り下がりのあるひき算」の理解に戸惑っている子が多いようです。
この計算の学習は1年生最大の難関でもありますが、また同時に1年生の算数学習で一番身につけてほしいところでもあります。(こういった基礎計算の重要性についてはNO.109でお伝えした通りです。)
さて、ではなぜ子供たちは理解に苦しむのでしょう。
それは、「たし算をするのにひき算をするから」であり、また「ひき算をするのにたし算をするから」です。
何を言っているのかわかりませんね。こういうことです。

7+8の計算をするとします。この計算問題の答えを出すためには、次の手順を踏まなければなりません。(別の手順もあるのですが、ここでは書きません。)

8に2を足せば10になることに気づく。
7から2を引いて、8の方へ渡す。
7-2の答え5を10に足す。

つまり、たし算の計算をするためにひき算をしなければならないのです。
「不思議だなあ」と思っているところへ今度は「繰り下がりのひき算」の学習が始まります。今度はひき算のはずなのにたし算をしなければなりません。

15ー8を計算するとします。この計算は次の手順で答えを出すことになります。

一の位の5からは8が引けないから、10から8を引くことに気づく。
10ー8=2
2と5を足す。

最後にたし算をするわけです。

ここらへんが子供たちが戸惑いをおぼえるところではないかと考えています。ましてや、一桁のたし算・ひき算に抵抗を感じている子供たちにとっては、「繰り上がり」「繰り下がり」などもはや手に負えないものになってしまいます。

先日お伝えしたとおり、今1年2組では「繰り上がりのたし算」について毎日50題の練習をさせています。昨日で9日目になりました。
1日目。50題のたし算を終えるのにかかった平均時間は約6分でした。そして9日目の昨日。その平均時間は約4分に縮まりました。一番早い子で1分30秒程です。
ほとんどの子供が楽しみにしています。毎日記録が縮まるからです。自分の成長が時間という数字で具体的につかめるからです。
この50題計算をさせるときに私が気をつけていることが2つあります。

1.必ず昨日の自分と比べること
絶対に友達と比べてはいけません。昨日の自分と比べさせるのです。
私は手を挙げさせています。「昨日の自分よりよくできた人?」
2.時間で区切ること
時間を10分で区切っています。50題全部終わらなくても10分経ったら止めさせます。

前に書いたように目標は50題を1分です。およそ1題を1秒のペースです。これをクリアするには、一つ一つ考えていたのではだめです。反射的に答えが出てくる必要があります。
かけ算九九をやるのにいちいち考えませんよね。それと同じです。たし算・ひき算にも「加法九九」「減法九九」というのがあるのです。
やり方を理解することはもちろん大切ですが、それだけではだめです。徹底的に習熟させようと思っています。
1題1秒。1年生のうちに何人クリアできるかな?

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