はたらく自動車(その2)

前号では「前書き」の部分の学習の様子をお伝えしましたが、この時間は「バス」について書かれた部分の読み取り学習です。
次の文章です。

バスは、おおぜいの人をはこぶじどう車です。
バスには、ざせきがたくさんあります。また、立っている人がたおれないように、つりかわやてすりもついています。
おきゃくをのせて、きまったじこくに、きまったみちをはしります。

3人の子供たちに一人ずつ音読してもらい、その後全員で声を揃えて読みました。そして、次のような指示を出しました。

今読んでもらった「バス」の部分を3つに分けるとすると、どこで分かれますか。教科書に区切りの線を入れてごらんなさい。

これは、そう難しい問いではありません。本文の方もわざわざ3段落に分けて書いてあります。
次のように分けられるわけです。

1.バスは、おおぜいの人をはこぶじどう車です。
2.バスには、ざせきがたくさんあります。また、立っている人がたおれないように、つりかわやてすりもついています。
3.おきゃくをのせて、きまったじこくに、きまったみちをはしります。

全員が納得しました。
続いて、こう問いました。

1の文は一言で言うと、バスの何について書かれた文ですか。

これは、1年生にとっては無理な注文でした。深く追究せず、私が話しました。

これは、一言で言うとバスの「つかいみち」について書かれた文です。2は、バスの「つくり」について書いてあります。3はバスの「はたらき」です。

このように話すと、子供たちは「なるほど、なるほど」という顔で聞いています。
さらに、説明しました。

「前書き」の最後に「どのじどう車も、つかいみちにあわせてつくってあります。」と書いてありましたね。
バスの「つかいみち」は、「おおぜいの人をはこぶ」ことです。ですから、「ざせきがたくさん」あったり「つりかわ」や「てすり」がついた「つくり」になっています。

これは、本来なら私が説明することではなく、子供たちが学習の中で読み取らなければいけないことです。しかし、相手は1年生です。最初からは無理です。
先人は言いました。
「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ。」
最初は、私が「やって見せ、言って聞かせた」わけです。

さて、今度は「させてみる」番です。

今度は、「キャリアカー」のところを君達に考えてもらうよ。
キャリアカーの「つかいみち」が書いてあるところはどこですか。
キャリアカーの「つくり」が書いてあるところはどこですか。
キャリアカーの「はたらき」が書いてあるところはどこですか。
ノートに書いてごらんなさい。

「キャリアカー」について書かれた本文は次の通りです。

キャリアカーは、車をはこぶじどう車です。
このじどう車は、車をつむところがたいてい二だんになっています。こうじょうでつくったあたらしい車を、なんだいものせてはしります。

バスと違って2段落にしか分かれていません。ですから、少々戸惑ったようです。(私は全部3段落で書くべきだ思うのですが・・・。)

黒板には下のように書き(略)、ノートの書き方を説明しました。

下の四角の中に、それぞれ「つかいみち」「つくり」「はたらき」について書かれた文を書くわけです。
ところが、この書き方がなかなかわからないらしく、鉛筆が止まっている子供が目につきました。あらかじめ、このような形式のプリントを準備しておいた方がよかったのかも知れません。
それでも何とか、書き上げてくれました。

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