花いっぱいになあれ(その3)

1場面の最後に次の文があります。

お山の中へおりてきました。

2場面の最初に次の文があります。

まっかなふうせんは、しずかに、ふわふわふわふわおりました。

昨日の復習も兼ねて、上の2つの文の違いを考えてもらうことにしました。
黒板に2つの文を書きます。

1.おりてきました。
2.おりました。

さらに、下のような図もかきます。

そして、問いました。

絵の中に足りないものがありますね。何ですか。

「風船!」
子供たちは答えます。
すかさず続けました。

では、絵の中に1の文の風船を書いてごらん。

3分ほどで全員が書き終わりました。子供たちのノートを見てまわったところ、考えが2つに分かれたようでした。
下の図をご覧下さい。

Aはまだ地面についていないのですが、Bはついています。
昨日の学習が生きていたのかAのような風船をかいた子が20人、Bの風船をかいた子が9人でした。

どちらが正しいのですか。

和美さんがさっと手を挙げ、次のように答えました。
「1の文はまだ風船は土についていない。土についちゃったら、2の文になっちゃう。」
全員納得です。
昨日と今日の学習で次の2つのことがわかりました。

○話者は学校から山へ動いた。2場面からは山がお話の舞台となる。
○1場面では風船は山へおりていないが、2場面ではコンのいる山へおりた。

このことを全員で確認した後、2場面の読み取りに入りました。ただし、この時間は2場面の前半だけです。次の部分です。

まっかなふうせんは、しずかに、ふわふわふわふわおりました。山の中の、小さなのはらにおりました。おりたところに、小さなきつねの子が、ひるねをしていました。子ぎつねのコンでした。
子ぎつねのコンは、とってもいいゆめを見ていました。なんだきょくおぼえていないけれど、おいしいものをたくさんたべたあとのような、うれしいきもちでめをあけました。
そうしたら、目のまえに、ぽっかり、まっかな花がさいていたのです。
まるくって、ふくらんで、ふわふわゆれる花でした。白いほそい、糸のようなくきがついていて、なんだかかみづつみのようなねっこがついていました。
コンは目をこすりました。ハアッとためいきをつきました。すると、まっかな花は、もうそれだけで、ふわふわゆれました。
「へええ、びっくりした。ぼく、こんな花、うまれてはじめて見たよ。」
そうですとも、ふうせんのお花ですもの。コンは、でも、そんなことしりません。

この部分を2回音読してもらった後、尋ねました。

この場面でコンの目に見えたものを全部教えてください。

子供たちは全部で11のものを発表してくれました。もちろん、間違えているものもあります。それを検討していくのです。
〜次号へ〜

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