「はてな帳」で三つの力を鍛える

2学期最後の「レインボー」に次の連絡事項を載せました。

「はてな帳」と名前をつけた作文ノートを配りました。自分の生活の中で「おや、はてな?」と思ったことなどを書き貯めていくためのノートです。日記帳のようなものです。子供たちには例文を紹介しておきました。楽しい「?」をたくさん見つけられるといいですね。

上の文章に少々付け加えを書きます。

私は「はてな帳」で3つの力を鍛えたいと思っています。次の力です。

○見る力
○書く力
○考える力

【見る力】
自分の身の回りの物事を見る力です。「おや、はてな?」と感じることができる力です。言わば問題発見能力です。もともと子供たちは天才的と言ってもいい程の問題発見能力を持っています。ところが、この力は鍛えていないといつのまにか衰えていきます。そして、大人になる頃には何を見ても「はてな?」と思わなくなってしまう場合が多いものです。
普段から「はてな?」と感じることのできる敏感な感性をみがいていってほしいと思うのです。

【書く力】
一般に子供たちは書くことを嫌がります。その理由は粗く言って2つあります。

1.書くことがない。(情報がない)
2.どう書いていいのかわからない。(技術がない)

作文を書かせると必ず次のように訴えてくる子供がいます。
「先生、書くことがない。」
これは上記1にあたります。ただし、例外もあります。例えば遠足から帰ってきてからの作文。たっぷり遊んできて、情報はたくさん持っているはずなのに、「先生、書くことがない。」と言う子もいるのです。これは情報がないのではなく、「情報が整理されていない」のです。これはどちらかというと2の方に含まれるでしょう。
2「どう書いていいのかわからない。」これは、書くための技術がないのです。次のような状態に似ています。
カレーライスを作りたい。野菜も肉も材料は全て揃っている。でも、作り方がわからない。
理由ははっきりしています。「書く経験」と「読む経験」が不足しているのです。文を書くためには「自分が文を書く経験」と「人が書いた文を読む経験」を積まなければなりません。
1年生の子供たちは上の2つの経験が圧倒的に不足しています。「書く技術」をつける一番の近道は、

人の書いたよい文章をたくさん読み、真似をして書く。

ことです。
とにかくたくさん書くことです。友達のよい文を真似することです。「はてな帳」に書かれたよい文章はどんどん紹介していきたいと思います。

【考える力】
書くことは考えることです。書くことによって思考は鍛えられ、整理されます。
自分では「わかっている」と思っていたことが、文章に書いてみると「実はわかっていなかった」ことに気づかされることがよくあります。また、文章に書くことで新しい発見が生まれる場合もあります。
「文を書く」という作業は「頭の中の情報を総動員し、思考を整理すること」なのです。
「書く」ことによって「考える力」は鍛えられます。

本当は、もっと早く取り組みたかったことです。ただ、2学期の子供たちには、「まだちょっと無理かな」という感じでしたので、3学期になりました。
1年生を終えるまで後2ヶ月ちょっとしかありません。この位の期間では、多くの成果を期待するのは無理ですが、一つの踏み台としてほしいと思っています。

冬休みに書いてくれた「はてな帳」を読みました。非常に楽しく読みました。びっくりするほど上手に書けているものもありました。
早速紹介したいと思います。
〜次号へ〜

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