自作!昔話をつくろう

国語で「天に上ったおけやさん」という昔話の学習が終わりました。
この学習の最後に、教科書では「天に上ったおけやさん」に会話文をつけたしていく作文学習が入っています。会話文を膨らませることで作文の力をつけようというのです。
もちろん、これも作文学習の一つの手ですが、いっそのこと最初から子供たちに昔話を作らせてみようと思いました。
とは言っても、そうそうオリジナルができるわけでもありません。なにしろ、子供たちは書いたことがないのですから。
そこで、次のような指示を与えました。

「天に上ったおけやさん」という昔話を勉強してきましたが、今日は、君たちにも昔話を作ってもらいます。ただし、次の言葉は必ず入れて書いてください。
(1)むかしむかし、
(2)ある日のこと、
(3)ところが、
(4)すると、
書き始めは「むかしむかし」で始めるのです。後は、途中に(2)(3)(4)の言葉を入れながら作っていきなさい。

上の指示を出した理由は2つあります。

1.子供たちの「書けない」という抵抗をなくすため
上記の制限をすることで、かえって子供たちは書きやすくなります。少なくとも、一文字も書けない子はいなくなります。「むかしむかし」だけは最初に必ず書かなければいけないのですから。
2.起承転結の構造を持った昔話を作ることができる
上記で示した接続詞は、それぞれ起承転結に対応しているのです。
ただ、最後の「すると」は「とうとう」にした方がよかったかなと感じています。「天に上ったおけやさん」から接続詞を探したので「すると」を指示してしまいました。

こうしてできたのが次の文章です。

うんのいいたびびと
むかしむかし、ある村に、びんぼうなたびびとがいました。
たびびとがたびをしていたら、おしょうさんがやってきました。
そのおしょうさんは、こういいました。
「そこのたびびとよ。」
そのおしょうさんは、大ぶつに、ねんぶつをやりなさいといわれました。
ある日のこと、プンプンおこりながら大ぶつにねんぶつをいいました。ところが、なにもかわったことがありません。
こんどは、にこにこしながら大ぶつにねんぶつをいいました。すると、たくさんのお金がたびびとのまえにおちてきて、大金もちになりました。
(光)

千年山ののろすけ
むかしむかし、あるところに、のろすけという人がいたと。
ある日のこと、のろすけがあそんでいました。
そこへ、のろすけのおかあさんが、のろすけにしごとをいいました。
でも、のろすけは、あそんでたほうがいいといって、あそびにいってしまいました。
すると、そこへ、おとなりの早よりくんがやってきました。
早よりくんがいいました。
「のろすけくんはどこへいきました。」
「いきさきをいわなかったから、どこへいったのかぜんぜんわかりません。」
ところが、のろすけのいきさきは、村の人たちがおそれてた、やまだのおろちのすみかです。
のろすけが、やまたのおろちのすみかにつくと、やまたのおろちが目をさまして出てきました。
のろすけはあっというまにやまたのおろちをやっつけてしまいました。
それからというもの、のろすけといわれずに、ひょうすけというようになりましたと。おしまい。
(晃一)

おばけたろう
むかしむかし、あるところに、いっけんのおてらにおしょうさんと子ぼうずがすんでいたと。
ある日のこと、おしょうさんがねむっていると、トントントンととをたたくおとがしたと。
子ぼうずが、とをひらいてみると、そこへ一人の子どもが立っていたと。ところがきえてしまったと。
するとそこへ人のたましいがうかんでいました。
おかあさんのれいでした。
「おかあさんっ」
ととびついたまま子ぼうずのゆくえはわからなくなりました。それから子ぼうずのことをだれもがおばけたろうとよぶようになりました。
(敦)

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